エンタメ

「東京ゲームショウ2023」3つの見どころ。任天堂、ソニーは不在でも

秋恒例「東京ゲームショウ2023」が今年も開幕

ゲームの祭典「東京ゲームショウ2023」公式サイト

 9月21日(木)から24日(日)までの4日間(21~22日はビジネスデイ、23~24日は一般公開日)、「東京ゲームショウ2023」が開催されます。リアル会場となる千葉・幕張メッセは、4年ぶりとなる全館を利用してのフル開催。  海外ゲームファンの動向も気になりますが、他のイベントがいわゆる”リベンジ消費”で好調なことを考えると、主催者が予定している「来場者数20万人」(2022年は約14万人、過去最高は2018年の約30万人)は超えてくるのではないでしょうか。  本記事では、間近に迫った東京ゲームショウ2023のポイント&見どころを3つチェックしていきましょう。

見どころ① ゲーム見本市からファンの祭典へ

バーチャル会場も引き続き開催され、初のスマホ対応も

 2021年以降東京ゲームショウへのブース出展を見合わせているSIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)は、フル開催となった今年もその姿はありません。任天堂は原則として東京ゲームショウにブース出展はしないため、2大プラットフォームホルダーが欠けるという現状です。  もともと東京ゲームショウは、”ゲーム見本市”として新製品をお披露目する場でした。しかし、最近はオンライン&単独での発表会が定着し、情報リーク問題などもあって、各メーカーとも徐々に東京ゲームショウでの新製品・新作発表の動きは減少しています。  毎年6月に米ロサンゼルスで開催されていた世界最大のゲーム見本市「E3」も、プラットフォームホルダーや大手ゲーム会社が軒並み不参加を表明したこともあり、2023年は開催が中止されています。  一方で今年の東京ゲームショウは、コスプレエリアの復活や小学生以下の入場再開など、ゲームファンが集う祭典としてはコロナ前の状況に戻っています。さらにインフルエンサーのための専用エリア「クリエイターラウンジ」が新たに用意され、YouTuberやTikTokerの実況レポートが盛り上がりそうです。新作を発表する場からファンとメーカーが一体となって楽しむ場へ。「今年は目玉の新作やハードがない」と囁かれるなかで、来場者の満足度をどれだけ上げられるかが、東京ゲームショウが生き残っていくカギでしょう。
次のページ
台頭する中国ゲーム企業
1
2
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ