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『水ダウ』スベリ-1GP優勝芸人を直撃。決定の瞬間「膝から崩れ落ちそうになった」

反響は大きかったものの、「怖かった」

――反響はやはり大きかったですか? エンジン:そうですね。X(旧Twitter)のフォロワーも一気に1000人くらい増えました。僕の名前がトレンドワードにもなりました。怖かったです(笑)。 ――なぜ怖かったのですか? エンジン:正直にいうと、何十年も芸人を続けてきて、ここ最近はもう「何か1発やってやろう!」とすら思えなくて。当然メジャー志向ではないわけですから、「どうしよう」という気持ちになっているのが本音です。 ――反響としてはやはり「面白くない」というものばかりでしたか? エンジン:それが「確かにウケてなかったけど、俺にはなんとなくわかるけどな」など、ネタを理解してくれている人がチラホラいて、気持ちが救われましたね。

「ダウンタウン松本の影響」は?

――決勝のネタの後に、「ダウンタウン松本さんの影響を感じる」と指摘されていました。実際、影響は受けていますか? エンジン:そう言われて、改めて考えてみたんですが、ゼロではないと思います。大阪出身ですし、世代的にも10代の頃にダウンタウンさんが一世風靡していましたから。松本さんの著書『遺書』か『松本』で読んだことが刷り込まれているとは思いますね。ただ、「影響を受けている」と、はっきりと自覚はしていません。 ――では、若い頃に好きだった芸人さんは誰ですか? エンジン:千原兄弟さん、ケンコバさん、ジャリズムさんが売れてきていた時代で、中でもジャリズムさんのコントには衝撃を受けましたね。自分が芸人になってからだと、芸人さんではないんですが、腹筋善之介さんという方です。劇団の座長や声優をやられている方なんですが、表現力が豊かで、お笑いではないのにお笑いにも通づるような突飛な発想力があってとても面白くて影響を受けています。
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いずれはネタライブで全国をまわりたい
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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