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「女同士なんだから別にいいじゃない」女性上司のセクハラに悩む“女性社員”の嘆き

 ひと昔前に比べるとマシになったとはいえ、まだまだ多いセクハラ。一般的には、被害者は女性で加害者が男性という形が大半を占めると言われているが、なかには同じ女性からのセクハラ被害に悩んでいるといったケースもある。  現在、派遣社員をしている村上麻央さん(仮名・33歳)は5年前、中途採用で入った情報サービス企業でセクハラ被害に遭った経験を持つが、加害者は直属の上司だった女性マネージャー。職場近くの居酒屋で開かれた歓迎会の席上、耳を疑うような質問が次々と飛んできた。
女性会社員

画像はイメージです(以下同)

部下の異性関係を執拗に聞こうとする女性の上司

乾杯してまだ最初の1杯も飲み終えていないうちに『彼氏はいるの?』ですからね。前の職場は大手企業の子会社だったのでハラスメント関係にすごく厳しく、上司が部下のプライベートに対して突っ込んだ話をしてくることはありませんでした。転職先は社員20名足らずの小さな会社だったからコンプライアンス関係が徹底されていないんだと思ったのと同時に、よりによって聞いてきたのが同じ女性だったのでダブルでショックを受けました。今風に言うなら転職ガチャに失敗したなって(苦笑)」  ちなみに当時彼女には恋人がいたが正直に答える義理はないと判断。「今はいません」と伝えたが、上司は「えー、さびしくないの? 誰か紹介しようか?」と言い、過去の恋愛遍歴や好みの男性のタイプについて根掘り葉掘り聞いてきたそうだ。 「とにかくウザかったですね。しかも、上司は私よりひと回り以上年上で40代半ば。一緒に働き始めると仕事はすごくデキる方で、その部分では頼りになる人でしたけど、休憩中にはやっぱりプライベートに踏み込んだ話をしてくる。ただ、上司だから無視するわけにもいかないし、そういう話はちょっと……とやんわり伝えても『えー、女同士なんだから別にいいじゃない』ですからね。少なくとも自分の言動がセクハラに当たるとは微塵も思っていなかったみたいです

送別会の席でも懲りずに…

 もともと希望していた業界だったこともあり、仕事にはやりがいを感じていたが「マネージャーと毎日顔を合わせるのがウザい次元を通り越し、やがて苦痛へとなりました」と麻央さん。小さな会社ゆえに異動して離れることもできず、転職から2年で退社することに。  もちろん、会社を辞める“本当の理由”を明かすことはなかったが、送別会の席でまたしても女性上司がやらかしてしまう。「実は、寿退社なんでしょ!」と言い出し、違うとハッキリと答えても「彼氏の前じゃそんな塩対応じゃないくせに」とからかってくる始末。今までなら仕事上の関係もあったがもう辞めるので今更気を遣う必要もない。
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送別会の席上、ついに上司にキレてしまった
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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