仕事

「女同士なんだから別にいいじゃない」女性上司のセクハラに悩む“女性社員”の嘆き

送別会の席上、ついに上司にキレてしまった

女性会社員 なによりこれまでの鬱憤が溜まっていたこともある。そんな麻央さんが思わず口にしてしまったのは、「いい加減、そんな話ばかりされてこっちはうんざりしているんです。上司で、しかも同じ女性ならその辺のデリカシーをもう少し考えたらどうですか? 正直、不愉快です」と言ってしまったのだ。 「わざと周りのほかの社員の方が聞こえるくらいの少し大きな声で言ってあげました。マネージャーは一瞬何が起きたのか理解できず、口をポカーンと開けてこっちを見ていましたが、今度は顔を真っ赤にして『そ、そんなつもりじゃ……』と否定。ここでようやく周りの同僚たちからも『マネージャー、さすがにそれは失礼ですよ』などの援護射撃が飛んできました。被害に遭っていたのは私だけではなかったのでチャンスだと思ったのでしょうね」  上司は不服そうな表情をしていたものの、圧倒的に自分が不利な状況であることを自覚。小さな声で「ごめんなさい……」と謝ってきたそうだ。 「居酒屋の半個室で座敷に座ったまま頭を下げてきたので、正式な謝罪ではありませんが、それでも謝罪してもらったという事実は私にとっては大きかったです。帰り際にも複数の同僚から『代わりに言ってくれてありがとう!』ってお礼の言葉を言われました。やっちゃったと少し反省もしましたが、それでも最後に言いたいことを相手に言えたのでそこはよかったかなと思っています」  相手が異性・同性に関係なくセクハラ的な言動を繰り返す人物は、そのことに無自覚な場合がほとんど。その張本人である上司に面と向かって失礼だと伝え、謝罪までさせた彼女には拍手を送りたい。 <TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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