「12kgのラーメン」を完食したことも…甲冑姿で爆食いする人物の“意外な正体”
数多く存在する大食いYouTuberだが、なかでも一際目を引く存在が『武士飯 SAMURAI FOOD DRIFTER』(以下、武士飯)というチャンネルだ。現代にタイムスリップしてきた設定の“漂流武士”が甲冑姿で登場。その恰好のまま山盛りの唐揚げやラーメンを平らげていく様子は、いささか奇妙ながらある意味壮観でもある。大食い界に忽然と現れた異形のYouTuber……一体この武士は何者なのか。本人を直撃した。
黒い甲冑に身を包んだ細身の男性。その体内に大量の食べ物が吸い込まれるように入っていく……。その食べっぷりからは一朝一夕でない安定感と凄みを感じさせる。彼の大食い遍歴はどうなっているのか。
「子供の頃から食い意地は張ってましたが、大食いというほどではありませんでした。飛び抜けて大食いであることを自覚したのは、初めて大食い番組の予選に出場した時。たこ焼きを6キロ食べました。これまでに人前で食べた量で言えば、テレビ番組でラーメンを12キロ食べたのが最高ですね」
「たこ焼き6キロ」を完食した際、周囲は「とんでもない奴が出て来た」という反応だったそうだ。なぜ今まで世間に見つからずに来たのか。
実は、甲冑武士の正体は全くの新人ではなく、“キング山本”こと山本卓弥だったのだ。
2005年の『元祖!大食い王決定戦』(テレビ東京系)で優勝し、同年には大食いレジェンドであるジャイアント白田らを抑えて連覇。
その後も、数々の大会で活躍し、2013年には“怪物”の異名を持つ木下智弘(ていねい木下)を破り優勝するなど、いくつもの栄冠を手にした大食い界では名の通った人物だ。
そんなキング山本だが、ここ数年はテレビで見かける機会が減っていた。また「Takuya Yamamoto」名義のYouTubeアカウントでも、2020年7月を最後に大食いをテーマにした動画は配信されていない。なぜ姿を変えて大食い界に戻って来たのだろうか。
「『戻って来た』という意識はないですね。僕にできることは『大食いしかなかったから』という感じで」
それでも、武士飯のコメント欄には「お帰りなさい!」「戻ってこられるのを待ってました!」など、キング山本の大食いを待っていたファンの声があふれている。それにしても甲冑姿を選んだ理由が気になるところだ。
「他との差別化ですかね。加えて日本食や甲冑などの日本文化が海外の方にも伝わってほしいという意図もあります」
“漂流武士”の正体は…
なぜ甲冑を着ているのか?
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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