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“ジャニーズものまね芸人”が不幸のどん底に…仕事ゼロでも「改名するつもりがない」確固たる意志

初出場の『ものまねグランプリ』で結果を残す

 そこからジャニーズのタレントやジュニアをネタの中心とするものまね芸人として歩みだした。 「ジャニーズのものまねを武器としてやり出したら、『もっとジャニーズのネタはないのか?』と言われるようになって徐々に仕事も増えていきました。とはいえ、お笑いライブやショーパブの仕事でブレイクとまではいきませんでした」  着実に階段を上り始めたジャガーズが大きな転機を迎えたのが2015年だった。その年の5月に放送されたNTV系『ものまねグランプリ』で、初出場初優勝を果たしたのだった。 「ホリくんの強い推薦があって出演できたのですが、当初は試されている感じが否めませんでした。ジュニアのものまねは誰に伝わるのか、本当にウケるのかと、一部からは懐疑的な目で見られていて、他のオーディションとかは受からなくなっていました。そんななか『ものまねグランプリ』では初出場でいきなりMVPだったんですよ

トレンドワードにも入り、ファンからも認知されるように

 優勝の影響は大きかったのだが、優勝後にちーやんは「ジュニアのジェシーくん、やったよ!」というコメントの影響が大きかったと当時を振り返った。 「当時、SixTONESのジェシーくんはジュニアだったんですけど、優勝後に彼に向けたコメントがすごく影響がありました。X(当時はTwitter)のトレンドに、『ジャガーズ』と『ジェシー』が並んだんですよ。そのことで、いわゆる“ジャニヲタ”の2人が本当に好きでものまねをやっていると、ジャニーズファンの人たちにも認知されるどころか応援までしてもらえるようになりました」  これがブレイクのきっかけである。旧ジャニーズ事務所の所属タレントたちにも認知され、時には彼らにネタとして名前を出してもらえることもあり、そういったちょっとしたことがさらに着火剤となって彼らの歩みを加速させた。 「それまではアルバイトで生計を立てていましたが、2015年からは芸だけで食べていけるようになりました。全国各地から営業に呼んでもらえるようになり、お笑いライブで全国ツアーもやらせてもらえていました。各地でジャニーズのファンも集まってくれ楽しく順調に芸能活動を行っていました。ですが、そんなときにコロナですよ……」
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順風満帆かと思いきやコロナ禍に突入
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