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“ジャニーズものまね芸人”が不幸のどん底に…仕事ゼロでも「改名するつもりがない」確固たる意志

決まっていた仕事が白紙に…

 ネタ元の問題に加えて、所属事務所の事業縮小という問題も重なってしまったジャガーズは、秋以降のスケジュールが真っ白になってしまったと嘆く。 「我々のような営業が主軸のものまね芸人は夏から冬までが稼ぎ時なんです。夏は地域の祭がありますし、秋には学園祭が開催されます。そして冬には忘年会など企業のパーティーが多く開催され、例年であればそれらの営業でスケジュールが埋まるのですが、所属事務所の窓口がなくなってしまったことで依頼もなくなりました。それ以前に決まっていた仕事も、それぞれのイベンターさんから『君たちが悪いわけではないのはわかっているんだけど、今はタイミングがちょっと……ごめんなさい』と言われ、白紙に戻されてしまいました」

心のよりどころだったラジオのレギュラーも…

 加えて、コロナ禍でも支えになってくれた仕事も、今回の事件で失うことになってしまったという。 「営業の仕事がどんどんとバラシになっていくなか、ラジオのレギュラーまでもなくなってしまいました。それまで2本のレギュラーがありましたが、1本は事件後すぐに『一旦やめておきましょう』と様子見することになり、それが今でも様子を見続けている状態のままですね。もう1本のほうは全国11局ネットの番組だったのですが、事件後は各局の判断により放送が見送られることになり、あっという間に2局まで減ってしまったんです。それでも制作の方々は僕らのギャラも減らさずにさまざまな努力をして続けていてくれたのですが、11月末には年内いっぱいでの終了が決まってしまいました」  関係各所から「ジャガーズは悪くないんだから」とか、「次の機会に一緒にやりましょう」などと温かい言葉をかけてもらえていたが、仕事は完全にゼロになった。兄ちーやんは長い芸歴のなかでもダントツでついていない年となり、メンタルもズタボロになったと主張する。 「苦しい下積み時代が長く、2015年からようやくお笑いで食べられるようになりました。コロナ禍も仕事がなくなり苦しかったのですが、ラジオのレギュラーが僕らをつなぎ止めていてくれました。仕事がないなかでも、そのラジオ出演がメディアと関わりを持てているという自信になり、支えでもありました。それがすべてなくなってしまい、本当にメンタルがやられました。一応自分たちで配信をやっているのですが、旧ジャニーズの問題を冷やかしてくる人も絶えず配信すら怖くなってしまいました。他のものまね芸人たちは順調に仕事を増やしていて、その様子をSNSで報告しているのですが、一時期はそういった他の芸人がうまくいっている姿を見るのもつらく感じるようになっていました。自分たちは何にもなくなってしまったのにって……」
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ふとエゴサーチしてみると、自分たちのコンビ名が…
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