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不動産サイトに突如現れた「1円の家」を買ってみたら、とんでもない費用になった――大反響トップ10

反響の大きかった2023年の記事を厳選、ジャンル別にトップ10を発表してきた。今回は該当ジャンルがなかったが実は大人気だった記事を紹介する!(集計期間は2023年1月~10月まで。初公開2023年3月15日 記事は取材時の状況。ご注意ください)  *  *  * 値上げラッシュのご時世にもかかわらず、なぜか1円という超破格値で売りに出されているものがある。超高額なものから、食品、生活雑貨まで……「1円」の値づけの秘密と買う方法に迫った!今回はなんと温泉つきの「1円別荘」を購入できた方に話を聞いてきた。

東伊豆の温泉つき「1円別荘」を運良く購入

欲しいモノ[全部1円で買う]技術

物件購入時は庭木も荒れ放題。

空き家問題が深刻化する一方、自治体が運営する「空き家バンク」や「空き家ゲートウェイ」といったマッチングサイトが盛況だ。「100円均一」を謳った物件も数多くあるが、個別の不動産サイトを丁寧に探すと1円で売買されている掘り出し物もある。 相続税対策として売り出された東伊豆の温泉つき「1円別荘」を購入した松久保秀昭さんは、希望者が殺到するなか、運良く購入に至った。
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松久保氏の次男が1円を売り主に手渡し、物件を購入した。

1円で買ったのに費用が膨れ上がり…

ところが、話は一筋縄ではいかない。別荘地特有の必要経費に加え、築古の木造物件ゆえ、修繕費がかさむのだ。 「初期費用は物件価格1円に加えて、登記費用10万円や水道維持協力金約43万円、温泉計量器の交換工事費5万円など合計113万円ほど。入居後の屋根のリフォームや風呂の修繕費用なども含めると、トータルでは200万円ぐらいかかりました」(松久保さん) 欲しいモノ[全部1円で買う]技術
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1円別荘、月々のランニングコストは?
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