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「低学歴の社員が的外れなことを…」“京大卒の高飛車社員”が地方に左遷させられるまで

学歴を振りかざすのは“負け組の社員”?

 ただ、このご時世で傍若無人な学歴ハラスメントは許されるはずがなく、暴言がキッカケで都落ちしてしまう。 「新しく営業部の部長になったAさんが上層部に掛け合い、今後は理不尽な言動は許さないと宣言したんです。われわれからもヒアリングした結果、Zさんを代表とする学歴マウント社員の暴れっぷりが明らかになって。誰も擁護する人がいなかったZさんは、地方にある支社に飛ばされることになりました。ちなみに、部長のAさんは地方の国立大学卒で、決して社内では高学歴とはいえません。でも、さまざまなプロジェクトを成功させてきた叩き上げの社員で、学歴マウントが大嫌いなんです。Aさんが社内で影響力を持つようになり、さらにZさんが左遷されたこともあり、学歴をひけらかす社員はグッと減りました」  学歴マウントする社員に共通しているのは、「何かしら会社に不満があるのでは?」と佐々木さんは分析する。 「『東大や京大を卒業したのに、こんなポジションでしか仕事ができない』というような不平不満を持っている気がします。なので自分を大きく見せようとして、周りに学歴マウントを取るんです。これまで、そういった社員が出世したのを聞いたことがないですし、結局は“負け組の社員”が自分を武装しているに過ぎないと思います」  もしも、会社に学歴を自慢するような上司や同僚がいたら、「かわいそうな人」だと優しい目で見てあげるのが、正解の対応なのかもしれない。 <TEXT/高橋マナブ>
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている
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