GW明けに辞めた“地方で一人暮らし”の新入社員。退職理由に職場はア然――大人気記事・すぐ辞めた新入社員トップ10
新入社員が今年もやってきました。そこで「すぐ辞めた新入社員」の記事の中から、反響の大きかったトップ10を発表。今回は惜しくも次点だった記事を紹介!(初公開2023年5月10日 集計期間は2018年4月~2023年12月まで 記事は取材時の状況)
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多くの企業が新入社員を迎え入れる春。新卒はもちろん、転職してきた人たちで職場の空気は一変する。だが、業務内容や職場環境など、人により理由はさまざまだが、せっかく就職したにもかかわらず、すぐに退職してしまう人もいる。
全国展開する企業で20人ほどの支店に勤務している前田淳さん(仮名・40代)は、リーダーとしてスタッフをとりまとめている。
研修を終えた新入社員を現場に受け入れるわけだが、ある年、新入社員Aが前田さんの支店に割り当てられた。
「Aとの顔合わせでは、最初の挨拶から礼儀正しく、聞かれたことには自分の考えをしっかり述べ、私たちは、“当たりの新人”と喜んでいました」
業務にも慣れ、先輩社員と雑談するなどスタッフとも打ち解けているようだったと話す。そして、前田さんは何気なくGWの予定を聞くと、「地元に帰る」とのことだった。
「Aは大都市出身ですが、ここが田舎の支店だったので、一人暮らしをしていました。まだ新人だったこともあり、業務もそこまで割り当ててはおらず、早めに帰省してもらうことにしたんです」
しかし、GW明けに、予想もしていなかった事態が起こる。
「Aが出社してきませんでした。体がだるく風邪気味だと言うので、療養するように伝えました」
5月中旬までAは会社を休んだという。そして、やっと出社したのだが……。
「いきなり『会社を辞めたい』と言われました。理由を聞いてみると、『支店のある場所は、遊ぶところもない。友だちもいない。分かってはいたが、GWに帰省した際に友だちと遊ぶのが楽しかったので地元(の都会)に帰りたい』とのことでした」
あまりにも早い退職希望だったため、取締役や部長も含めて面談したという。しかし、Aの辞める意思は固く、結局退職した。
「退職意思を示した直後に住居を引き払い、Aは地元に帰りました。支店には挨拶はなく、退職処理は本社で済ませたようです。Aの引っ越しや帰省の際は会社の経費だったので、私は部長から小言を言われてしまいました……」
それ以降、支店での新入社員の受け入れは停止し、転勤してくるか、地元での転職を希望する人のみを採用することになったそうだ。
今回は、GW明けに退職してしまった2人のエピソードを紹介する。
田舎の支店に配属された大都市出身の新入社員
驚きの退職理由「友だちと遊びたいから地元に帰る」
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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