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小学生には常識のゲーム『Roblox』。全世界で支持される理由とは

日本でも爆発的な伸びを見せる『Roblox』

Roblox 大人にはピンと来ないけど小学生は”みんな”知っている、そんなゲームプラットフォームが『Roblox』(PC・iOS・Android・PS5・PS4・Xbox Series X/S他)。運営は米Roblox社で、正式サービス開始は2006年と意外と歴史がありますが、コロナ禍を機に全世界でブレイクを果たしました。  現在1日当たりのアクティブユーザー数は7770万人(2024年3月末)。特にU-13のユーザーが32.1%と多いのが特徴です。欧米圏がメインであるものの、「日本において我々のプラットフォームの成長は前年比150%」と2024年1~3月期の決算説明会でCEOのDavid Baszuck氏が強調するように、日本でも子どもたちの認知度は高まっています。 『Roblox』は単体のゲームタイトルではなく、公式の無料ツール『Roblox Studio』でユーザーが作成したタイトルが無数に並ぶプラットフォーム(総アクティブタイトル数は2024年3月末現在約520万本)。自分のアバターで参加でき、コミュニケーションを図れるタイトルが多いことからメタバースゲームとも呼ばれています。

PS5、Switchのような特別なハードが不要に!?

無料で遊べるゲームがずらりと並ぶ『Roblox』ホーム画面

 これまでは「ゲームプラットフォーム」というと任天堂やソニーが提供するゲームハードを指すことが一般的でしたが、現在はハードの縛りのない「場」がプラットフォームになる時代が到来しています。  たとえば『フォートナイト』もバトルロイヤルのゲームモードがメインですが、自由にコンテンツを作成できるクリエイティブモードやフレンドと楽しむためのパーティーロイヤルモードが用意され、イベントでバーチャルライブが開催されるなど、エンターテイメントの場となっています。メタバースゲームとして『フォートナイト』の登録ユーザー数は約6.5億人以上、『Roblox』は約4億人以上と言われています。
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『Roblox』で人気のゲームは?
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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