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100万円を2年で1億円!バブル期の株投資の世界がわかる「ファミコン株ゲーム」3選

バブル期はファミコンでも株!?

 日経平均がバブル期の終値最高値3万8915円を塗り替えた今、株を勉強してひと勝負! という人も増えていると聞きます。そんなあなたにもってこいなのがファミコンの株ゲーム!(ジョークですよ 笑)。  バブルに浮かれていた1980年代後半、子ども向けのゲーム機だったファミコンにも株をテーマにしたゲームが登場しました。  今回は、日経平均バブル期突破記念、知っていたら相当マニアなファミコン株ゲーム3選をお届けします。かく言う私も、『松本亨の株式必勝学』を子どもの頃にプレイして、株への理解を深めたひとり。そして、この株高でそこそこ儲かりました! ファミコンでしか知りませんでしたが、松本亨さんありがとうございます(笑)。

●松本亨の株式必勝学

(イマジニア 1988年)
松本亨の株式必勝学

ファミコン株ゲーの代名詞『松本亨の株式必勝学』

松本亨の株式必勝学』は1988年にイマジニアから発売されたタイトル。懐かしいところでは『井崎脩五郎の競馬必勝学』なんてのもありました。  電源を入れると「ひとのゆく うらに道あり 花の山」と達筆な文字で格言が出るのがインパクト大(笑)! この松本亨さんとは、経済評論家で日刊投資新聞社の設立者。多くの穴株を見出してきた眼力の持ち主だそうです。  ゲームのルールは100万円を2年間で1億円に増やすこと。キリン、トヨタ、三菱重工といった100銘柄が実名で登場し、臨場感あるのがポイント。しかも、ただ株を売買するだけではなくちょっとしたライフシミュレーションになっているのが『株式必勝学』の面白さでした。  パラメータには健康度(HP)と生活度(LP)があり、売買するごとにLPが10ポイント低下して、0になると家庭崩壊してゲームオーバー(笑)。宝くじが当たったり、交通事故に遭ったり、遺産が転がり込んできたりと、さまざまなイベントが起こります。個人的には「ニュルンベルクのマイスタージンガー」などクラシックがBGMに使われていて、ハイソ(死語w)な雰囲気が好きでした。  翌年には続編の『II』も発売されて、こちらはライフシミュレーション部分をさらに尖らせた一本。なぜか錦糸町や成城が3Dダンジョンと化し、マンションを買って息子の小学校の先生を住まわせたり、怪しい薬を飲んでパラメータを回復したり……。株をしっかり勉強したければ初代『株式必勝学』を、おバカなゲームを体験したければ『株式必勝学II』をぜひプレイしてみて下さい(笑)。
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100万円を10億円にする無理難題!?
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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