“年収2300万円の経営者妻と専業主夫の夫” 9歳差夫婦、それぞれのホンネ「長期的に見て今のほうが合理的」
インフレが加速し、これまで「勝ち組」と称されてきたパワーカップルも悲鳴を上げ始めた。だが、知恵とやる気さえあれば世帯年収2000万円も夢じゃない!
夫:専業主夫(30歳)/年0円
妻:経営者(39歳)/年2300万円
稼ぎのいいほうがより働き、もう一方は家庭でサポートに徹する夫婦もいる。アパレル会社社長で年収2300万を稼ぐ吉川春子さん(仮名・39歳)と「専業主夫」の修一さん(仮名・30歳)がまさにそのケースだ。
「3年前、取引先の役員から『優秀な若手営業マンです』と紹介されたのがきっかけで私が一目惚れして付き合いました。彼の当時の年収は380万円。でも、自分が稼げばいいと、交際後すぐに同棲生活を始めたんです」
その後、半年ほどで結婚を決めた頃、春子さんのほうから「専業主夫でもいい」と提案。修一さんはちょうど会社を辞めることを考えていたこともあり主夫を選択した。結婚1年目で子供も誕生する。
「共働きの道もありましたが、私自身やればやるほど業績が上がる仕事が楽しくて。家事や育児でキャリアを断念するのが嫌でした。共働きのほうが額面的な年収は上がるかもしれませんが、忙しさゆえに夫婦仲や会社の成長スピードに悪影響を及ぼしかねない。長期的に見て今のほうが合理的だと考えています」
修一さんの主夫ぶりも完璧だという。
「もともと几帳面な性格なので家事が性に合っているようです。中途半端に手伝うと“やり方が違う”と怒られるくらい(笑)。平日は私が子供と触れ合う時間は10分しかないくらい忙しいので育児も全部任せています。おかげさまで海外出張も気兼ねなく行けて、会社の業績も好調です」
もちろん、いいことずくめとはいかない。修一さんに話を聞くと肩身の狭い思いをすることも多いとか。
「痛感したのは“主夫”に対する世間の偏見です。結婚するとき、世間体を気にする妻の母からは“絶縁”という言葉も出ました。保育園でも、平日昼間の保護者会に出てる男は僕くらい。肩身の狭い思いをすることも多いです」
アパレル会社社長で年収2300万を稼ぐ
夫の主夫ぶりに稼ぎ頭の妻も納得
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