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50万円台の激安ベンツが「実はお買い得といえる」ワケ。“壊れそうなイメージ”の実体とは

激安ベンツはありかなしか?

お金がかかるイメージのW140型Sクラス

お金がかかるイメージのW140型Sクラス

 クルマ好きの腕時計投資家、斉藤由貴生です。  私は、W140型メルセデスベンツのSクラス(以下、W140)に5年以上乗っています。W140は、クルマに詳しい方からすると「いかにも壊れそう」と思われるでしょう。しかし、私はそういったクルマを普段使いできるぐらい快適に乗っているのです。  先日も東京から岩手まで行ってきましたが、約30年落ちのW140はどこも壊れる様子がなく、往復1000kmの長距離走行も全く問題ありませんでした。  ネットを見ると「W140は壊れる」という意見が多く、「興味はあるけど手は出さない」という人が大半であることが伺えます。これは、W140に限らず、“いかにも壊れそう”なクルマ全般にいえることでしょう。  そして、その「いかにも壊れそう(買った後にお金が掛かりそう)」というクルマは、中古輸入車全般に当てはまります。そういったイメージからか日本の中古車市場では、程度が良さそうな輸入車が安く売られているわけです。  実際、メルセデスベンツといった高級車でも30万円台(総額)で選択肢がいくつも出てきますが、その手の「激安ベンツ」を見ても、多くの人は「買った後、お金がかかるのでは?」と思い、“なし”という結論になるのだと思います。  ということで、今回はW140を5年にわたって維持している私が、「激安ベンツ」は“あり”か“なし”か、ということをお伝えしたいと思います。

ベンツの維持費-ヤングクラシック世代

 私は、W140以外にも、自分の所有物や友人へのプレゼントとして、数台のベンツをこの5年間に買った経験がありますが、車種によってベンツは、お金がかかる/かからない傾向が分かれるといえます。  ベンツは、基本的に頑丈であるため、いわゆる「壊れる」ことはあまりないのですが、だからといって「お金がかからない」わけではありません。  特に、W140やW124、R129といった「ヤングクラシック」系の年式は、良い乗り味を実現させるための消耗品が多く、「良さを味わうためにはお金がかかる」といえます。  また、1995年ぐらいまでの年式では、機械式のATが採用されているため、10万kmに1度ぐらいの頻度でATのオーバーホールが必要となります。私は、W140とR129を「気持ちいい状態」にまで整備していますが、いずれもその状態になるまで約200万円程度かかりました。  こういった金額を見ると、「やはりベンツはお金がかかるから、激安個体なんて“絶対なし”」と思われるでしょう。  しかし、現在「激安」となっているベンツの年式は、ヤングクラシックよりも後の世代なのです。
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現在売られている「激安ベンツ」の維持費は?
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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