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50万円台の激安ベンツが「実はお買い得といえる」ワケ。“壊れそうなイメージ”の実体とは

壊れないベンツの特徴をまとめてみた

 つまり、ベンツは年式と車種をうまく選べば、「買った後に大金がかかった」とはならないといえます。ですから、激安ベンツだとしても、車種と年式によっては「安物買いの銭失い」とならず、「おおいにありな選択」といえるのです。私の経験から「壊れづらいベンツ」の特徴と注意点をお伝えしたいと思います。 <AT> ・電子制御5速以降(特に2000年頃から)は、そこまで壊れない(ただし、2002年前後ぐらいの年式では、ラジエターからの水漏れにより、ATが破損する心配あり) ・W169型Aクラス、W245型BクラスのCVTは、そこまで恐れることはない。特に後期型(2008年~)のCVTは壊れづらくなっているという話を聞く。 <エンジン> ・激安価格で売られている世代のV6(M112)は、あまり壊れないが、ヘッドカバー部分からのオイル漏れが多い。ただし、その部分のオイル漏れ修理は、そこまで高い代金がかからないといえる。(筆者は約5万円で修理した経験あり) ・M112の1つ後世代のV6(M272)は、2009年以降が無難。(エンジンのバランスシャフトに不具合があり、交換すると30万円程度の予算が必要。2009年以降の個体は新車時から対策済みといわれている。) <注意点> ・コンプレッサー付きエンジンは、壊れた場合はアッセンブリーごと交換。部品代がものすごく高価となるため、廃車にする人が多い。

総額50万円以下の「おすすめ激安ベンツ」

激安ベンツの例:W204型-Cクラスセダン/ワゴン

激安ベンツの例:W204型-Cクラスセダン/ワゴン

 上記のポイントを考慮すると、おすすめといえる激安ベンツ(総額50万円以下)は以下のようになります。 ・W169 Aクラス A180 ・W245 Bクラス B180 ・W203 Cクラスセダン/ワゴン C240 ・W204 Cクラスセダン/ワゴン C250  これらを選べば「絶対に壊れない」というわけではありませんが、維持しやすい傾向のベンツだといえます。もちろん、当たり外れはあるでしょうが、買った後にざっくり「30万円ぐらいの予算」を用意しておけば、安心して乗れることだと思います。  現在、AクラスとBクラスは、総額30万円程度、CクラスはW204型がセダンでもワゴンでも総額50万円程度で入手可能。仮に修理代が30万円かかったとしても、A・Bクラスは総額60万円、Cクラスは総額80万円で乗ることができる可能性があるいえます。  メルセデスベンツは、乗るとものすごく良いクルマであります。どの年式、どの車種を選んでも、「ベンツ哲学」といったことを感じ、長距離でも疲れず安全に快適に移動できるのです。  ですから、激安ベンツは「おおいにあり」だといえます。  今、新車200万円ぐらいの軽自動車を買うという選択が一般的なのでしょうが、それを買うなら「激安ベンツ」のほうが良いと私は思います。新車200万円のクルマを買うぐらいなら、「総額50万円でベンツを買って、30万円の維持費を覚悟して乗る」ほうが、金銭的にも快適さでも、お得に上質なクルマ生活を楽しめるのではないでしょうか。 <文/斉藤由貴生>
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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