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俳優・小芝風花が越えたいと思う「壁」とは

心が休まる時間は編み物に没頭しているとき

――来年には大河ドラマ「べらぼう」も控えており、ますます忙しくなると思います。仕事とプライベートの切り替えはうまくできていますか。 小芝風花役を引きずるようなことは基本的にないんです。もちろん、重たいシーンやしんどいシーンがあって、プライベートで考えて気持ちが落ち込むことはありますけど、役が抜けない、切り替えられないということはないです。 ――日常のなかで心が休まる時間はどんなときですか? 編み物ですね。編み物って目の数を数えながら編むので、他のことあんまり考えないんですよ。何も考えずに「1、2、3……」って数えながら没頭する時間はわりとリラックスしています。セリフを覚えている最中だと、テレビとか見ていてもセリフが頭に浮かぶといったん最後まで自分のなかで全部言わないとテレビに集中できなかったりするんです。 ――ひと区切りつけないと気になってしまうんですね。 寝る前もそうなんですけど、無意識にセリフを反復していたりするんですよね。なので、編み物をしているときは心が安まります。 ――健康面についてはいかがですか。 先日、DNA検査みたいなものをしたんです。自分がどんな体質か、どんな病気にかかりやすいか唾液でわかるキットがあって。最初はダイエット目的だったんですけど、いくつかタイプがあるなかで私は筋肉がつきにくいタイプだとわかって。 普通の人よりタンパク質を多く摂って運動をしないといけないみたいです。筋肉をつけないと基礎代謝が上がらないから、思うように体重が落ちなくて。なので今はジムに通って、キックボクシングの練習をして、プロテインを飲むようにしています。

どうしても新米感がでてしまう、俳優としての課題

――ところで、今、小芝さんの俳優としての“欲”は何でしょうか。 10代の頃より「こうありたい」「こうなりたい」という欲は薄くなってきた気がします。でも、芝居のなかでもっともっと幅を増やしていきたいし、ドラマだけでなく映画や舞台でも活躍したいという思いはあります。 ――教師役ってまだ未経験ですよね。 保健室の先生はあるんですけど、先生として教壇に立ったことはまだないです。 ――どうですか? 27歳になったのですが、どうしても年齢より若く見られてしまうので、説得力が……。「どっちが学生ですか?」みたいな感じになってしまうので、そこが課題ですね。 ――越えたいと思う“壁”は? 年齢と見た目で役に制限があるような気がしていて、同年代の俳優さんのなかでも子どもっぽく見えてしまうのかなって悩んだり……。どうしても新米感がでてしまうので、年齢に合った大人の役を演じたい、今の悩みはそこですね。
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「一回も登ったことないのに拒否するのは違うかも、と思って」
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株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Twitter⇒@Yuichitter

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