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ロレックス投資の超基本「6世代ごとの違いと中古市場の評価」をプロが解説

【80年代ヴィンテージ】どことなくクラシカル感が漂う

【80年代ヴィンテージ】16760

 80年代ヴィンテージは、生産終了から10年ぐらいしか経過していなかった1990年代後半時点ですでに「ヴィンテージ品」として扱われていました。型番自体は5桁で、見た目も5桁世代に近いのですが、どことなく「クラシカル感」が漂うのが80年代ヴィンテージの特徴だといえます。 80年代ヴィンテージに該当するのは、初代GMTマスター2の16760や、エクスプローラー2の16550。また、サブマリーナーでは168000という6桁品番まで存在します。 <特に高値となっているモデル> エクスプローラー2 アイボリー文字盤:349万円~

【5桁世代】最も手が出しやすい中古品?

【5桁世代】16710

【5桁世代】16710

 1989年頃から登場したモデルが『5桁世代』に分類できます。  この世代からが、近代的な世代だと身近に感じる人が多いのではないでしょうか。ただ、2024年現在の中古相場では、スポーツ系において5桁世代が最も安価となっている傾向があります。  5桁世代はシンプル、かつ完成されたデザインが魅力的。また、4桁世代のような「年式による仕様違い」が少なかったり、正規メンテンナンスも受け付けているため、最も手が出しやすい中古品といえるかもしれません。  ただし、年式による仕様違いは2つ存在。1つは、ブレスレットのバックル部分が「シングル」から「ダブル」に変更された点。もう1つは、発光塗料が「トリチウム」から「ルミノバ」に変わった点です。ほぼ全てのモデルが、1998年頃を境目にこういった変更を実施されています。  2010年代前半頃までは、「ダブル」や「ルミノバ」といった“新しさ”が人気でしたが、今では人気要素は逆転。現在の価値観では「シングル」や「トリチウム」のほうが評価されているといえます。  なお、デイトナの116520とデイデイトの118238といったモデルは、リファレンス自体は6桁でありますが、この『5桁世代』に分類できるといえます。 <特に高値となっているモデル> ・デイトナ16520:338万円~(200タキメーターといった初期世代が特に高値:約788万円~) ・GMTマスター2 16710 M番:298万円~ ・サブマリーナー 16610LV ビッグスイス+ファット4:286万円~ ※300万円以上に達していないが、それに近いモデルも紹介
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斬新な要素を採用した6桁世代(116)
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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