更新日:2024年07月09日 17:10
お金

「米ドルで買い物OK」だった街は円安需要で盛り上がっているのか

ベトナム戦争の頃に溜まった米ドルで買ったビル

さらに櫻澤氏は、ドル支払いの恩恵を受けていた当時のことも懐かしそうに語ってくれた。 ポロ春「ベトナム戦争の頃なんかは、続々と米兵が来るものだから、ドルがもう貯まって貯まって仕方ありませんでしたよ(笑)。店を構えているこのビルも、言ってしまえばあの頃のドルで買ったようなものですからね」 せっかくなので、ボリューム満点だという「ポロ春」自慢のラーメンをいただくことにした。オリジナリティ溢れるたくさんのメニューの中から、注文したのは味噌粕坦々メン(900円)。酒粕の深いコクが感じられる、とても美味しい一品であった。
ポロ春

味噌粕坦々メン(900円)。麺類を注文する際に「私は元気です!」と言うと、お会計から100円が引かれる

櫻澤氏は何度も「時代が変わった」と口にしながらも、「うちの量がアメリカンサイズなのは、昔のままなんですけどね」と笑った。 ポロ春の取材からの帰り道、街を歩いていると海外のお客さんで賑わっている一軒のタトゥーショップを発見した。調べてみるとメニューは英語表記で、価格は米ドル表記であった。米ドル文化は場所を変えながらも生き続けてはいるようだ。 <取材・文/もちづき千代子>
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