「わからないことがあったら、いつでも聞いて」はNG。部下や同僚に話しかけられない空気がある人でも変われる、ひろゆきの“ズルい”言いまわし
仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。
どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。
部下や同僚に対して「わからないことがあったらいつでも聞いて」と言っているが、結局はトラブルが起こるまで何も相談や質問がないことが多い。なんでも気兼ねなく聞ける人だと思ってもらうには、どんな声かけをしたらいいでしょうか?
人を動かす方法論として、「相手にしてもらいたいことは先に自分からやる」というものがあります。これは以前も書いた「返報性の原理」というもので、人から親切にされると自分も親切にしようと行動する、優しい世界があるのですね。でも、逆パターンもあって、自分が親切にされなかったら「この人に親切にする必要はない」と思われたりもします。
例えば、お歳暮やお中元。僕はお歳暮やお中元を貰いたいとも思っていないので、過去に一回も送ったことがないし、送られてきても返礼品を送り返しません。すると、お中元を送った人は「返ってこないから別に送らなくてもいいよね……」と考えて、だんだんと送らなくなります。年賀状とかでもまったく同じですよね。
これと同じくして、「人に話しかけてほしい人は、自分から人に話しかけてください」という当たり前の法則があります。
職場で問題が大きくなるまで相談をしてこない部下に、「わからないことがあったらいつでも聞いて」と言って、トラブルを未然に防ごうとする上司もいると思います。ただ、この言葉だけで話しかけてもらえるなら、すでに部下から相談されていると思います。
相談をしてこないのは聞きにくい雰囲気があるからです。部下の気持ちになると、「今は話しかけていいタイミングなのか?」と気になって二の足を踏んでいる状態です。しかも初歩的な仕事ができない人ほど、「こんな些細な内容の質問のために話しかけていいのか?」とか考えてしまうもの。
周りから気軽に声をかけてもらう方法
気軽に声をかけてもらいたいなら、自分から声をかける癖をつける
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西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
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