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髙橋ひかる、モラハラ男子に「引っかかるタイプだと思います(笑)」と話すワケ

肩書は「髙橋ひかるという人間」

ドラマ『顔に泥を塗る』 髙橋ひかる――バラエティを抑えているとおっしゃっていましたが、女優業に力を入れたいという考えがあったのでしょうか? 私はキャパが本当に狭くって。バラエティやラジオももちろん大好きだし、やりたいことなんですけど、私はすべてに事前準備が必要なタイプなので、ドラマや映画の撮影と重なると余裕がなくなってしまうんです。 バラエティに出させていただくときも、事前にしっかりどんな番組で、どういう人が出ているかを把握してやってきて、それでお仕事がどんどん広がっていったところがあるのですが、ありがたいことにお仕事をたくさんいただく環境になって、その余裕がなくなってしまって。 お仕事をいただけることは嬉しかったんですが、このままだと自分の身を滅ぼすことにもなるだろうなと感じていたので、いまお芝居に集中させていているのは、これからお仕事を長く続けていく上で、大事な選択だったかなと思っています。 ――昨年、『あちこちオードリー』(テレビ東京系)に出演されたときも「仕事が広く浅くなっている気がする」というお悩みを話されていましたよね。 見ていただいて、ありがとうございます(笑)。いまも、自分が「何者か」と問われると悩むんですよ。もちろん、その人を説明する上で肩書きは必要だと思うんですけど、肩書きを得ることによって、こういう立ち位置だからこういう発言をしなきゃと自分は考えてしまうので、いまは自分の中では「髙橋ひかるという人間です」というふうに思っています。

年齢を問わずフラットなコミュニケーションで

――ここから15年目、20年目に向けて準備していきたいことはありますか? 私は10代からお仕事を始めているので、バイトの経験もないんですよね。でも、今後いろんな役を経験することになると思うので、この浮世離れした価値観だけでなく、地に足のついた人間として生活していろんな価値観を得たいなと思っていて。だから、まずは職業を問わずいろんな方と出会って、友達になったり、お話しをしてみたいなと思っています。 ――実際に、髙橋さんの学年は今年から新社会人の世代ですよね。 そうなんです。お友達の中には、このお仕事が合わずに辞めた人もいれば、いまもがんばっている人もいて、そういう友達とのコミュニケーションがすごく新鮮に感じています。自分は職場を変えずに10年間この仕事を続けたことになるので、そこはちゃんと誇りに思っていいところでもあると思いますし、同世代の友達たちからも、いろんな価値観を勉強させてもらっています。 ――ちなみに髙橋さんのデビューのきっかけになった「国民的美少女コンテスト」はここ数年開催されていませんが、現場では後輩付き合いをすることも増えてきましたか? 芸歴に関わらず、自分より若い方と共演する機会は増えてきましたね。それこそ映画『赤羽骨子のボディーガード』は主演のラウールさんが21歳、奥平大兼さんが20歳と、自分よりも年下です。でも芸歴でいったらバラバラなんですよ。そこがこの職業の面白いところでもあって、いろんな方がいるからこそ、年齢を問わずフラットなコミュニケーション取れているのかなって。 年下だからこうしないと、後輩だからこうしないと、みたいな感覚があまりなくいられるのが、私的にはすごく楽です。逆に先輩でも威圧感をすごく出してこられる方は、いまはそんなにいないですし(笑) ――時代が変わったというか。 はい、みなさんフランクに話しかけてくださいます。だから、それこそ今後「美少女コンテスト」でまた後輩ができたとしても、自分のスタンスは変わらないと思います。
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Snow Man・ラウールが明かした帰宅スピードの速さ。自宅でしたいことは……
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