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「降りろバカヤロー」停車中に中国人男性2人に囲まれてパニック急発進。殺人未遂に問われた被告人の真相

被告人はBさんを「ヤクザか半グレなのかなと…」

 第4回公判では、Aの被告人質問が行われた。弁護人は「Bさんが車から降りてきて、どう思った」と質問すると、Aは「とにかく怖かったです」と回答。  そして、Bさんに窓ガラスを叩かれたため、Aは「次から気をつけます」と言いながら謝るジェスチャーをしたという。ただ、Bさんは怒鳴り続けて前にまわってきたとのこと。  続けて弁護人は「その人のことはどう見えたか」と聞くと、Aは「ヤクザか半グレなのかなと思いました」と振り返った。

Cさんについては「気づかなかった」と主張

 検察側は、交通トラブルの原因を、Aの車線変更の時にBさんの車にぶつかったことだと指摘する。だが、Aはクラクションは鳴らされたものの、衝撃はなにもなかったと話す。  さらにAは、Cさんを“Bさんの車の同乗者”だと思っており、110番通報していた姿を見て「仲間を呼んでいる」と思い込んでしまったという。パニックになったAは、ボンネットを叩くBさんを避けようとハンドルを切ったが衝突。AはBさんをボンネットに乗せたままアクセルを踏んでしまったのだ。気づいた頃には、Bさんはボンネット上から姿を消していたという。  他方で、Cさんが逃げようとしたAの車を阻止しようと飛び出してきたことは「パニック状態で気づかなかった」と主張。Bさんを落下させ、そのまま逃走し、羽田空港で彼女と合流した。
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Cさんとの衝突については“無罪”を主張
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2002年生まれ、都内某私立大に在籍中の現役学生。趣味は御神輿を担ぐこと。高校生の頃から裁判傍聴にハマり、傍聴歴6年、傍聴総数900件以上。有名事件から万引き事件、民事裁判など幅広く傍聴する雑食系マニア。その他、裁判記録の閲覧や行政文書の開示請求も行っている。
X(旧ツイッター):@Gakuse_Bocho

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