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「ウチの分もやってくれない?」北海道に移住した41歳男性、善意で始めた雪かきが“思わぬトラブル”に…

管理組合からは「逆に諭されてしまった」

車が雪に埋もれる

大雪の日は、一晩で車が雪に埋もれてしまうことも

 住民で組織される管理組合は、老人会のような状態で「なんとかしてほしい」とクレームを入れてもなしのつぶて。それどころか役員を務める別の年配男性からは、「そのくらいしてあげても……」と逆に諭されてしまったそうだ。 「アウェイもいいところですよ。私も毎回断っていたから今は頼みに来ることもなくなりましたけど」  実は、清水さん自身も現在は冬場の運転を控え、極力公共交通機関を利用している。移住して最初の冬に自損事故を起こしてしまい、圧雪アイスバーンでの運転に苦手意識を持っているからだ。 「でも、JRは大雪による運休も珍しくなく、比較的雪に強いバスでさえもストップする時もあります。動いていても遅延が多く、最寄りのバス停には風雪のしのげる待合所もないため、これだけはなんとかしてほしいですね」  また、移住してから気づいた点としては、凍結による水道管破裂のリスクが思った以上に高かったこと。最初の冬、床が水浸しになっていることに気づき、業者を呼んだら水道管に亀裂が入っていることが判明。幸い下の階の部屋に被害が及ぶことはなかったが、下手をすれば多額の損害賠償を支払うところだった。 「そんなに築年数が経っている物件ではなかったので油断していました。修理に来てくれた業者の担当者によると、ウチ以外にも水道管が破裂したお宅があったそうで、それから低温注意報が出た夜や家を空ける際には必ず元栓を締めるようにしています」

北海道内でも雪の少ない地域への再移住を検討中

 あと、思った以上に家計に打撃を与えたのは冬場の暖房費。在宅業務で家に居る時間が長いこと、ストーブやヒーターなどを常時作動させていた結果、暖房費だけで月に1万5000円以上かかってしまうことに。そこで最近は朝晩以外暖房を切り、室内でダウンを着て寒さをしのいでいる。 「雪は旅行でたまに見る分にはいいですが、日常になるとこんなに辛いとは思いませんでした。北海道自体は気に入っているので離れようとは思いませんが、室蘭や釧路など、道内でも雪の少ない地域に引っ越す方法で考えています」  とはいえ、積雪量が北海道内では比較的少ないは事実だが、いずれの地域でも雪も積もれば大雪になることもある。次の移住先でも「やっぱり思っていたのと違った……」と後悔しないことを祈るばかりだ。 <TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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