更新日:2025年02月07日 13:53
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「迷惑駐車をやめない」“素行不良の息子”が住む一家。近隣トラブルの末「家を引き払う」ことに

 近年は減少傾向にある路上駐車。内閣府『交通安全白書』によれば、13年の駐停車違反は34万7215件だったのが23年は15万4371件と半分以下に減少しており、ドライバーの駐車マナーは大幅に向上している。  ただし、以前よりはマシになったとはいえ、現在も多いことには間違いない。特に迷惑なのは細い道路での路上駐車。道の半分を塞ぐ形で停められると接触しないように細心の注意を払わなければならず、ゆっくり通らなければならない。  しかも、運送会社の2トントラックなど車体が大きいと通行できないケースもあり、迷惑もいいところだ。
フロントガラス

写真はイメージです(以下同)

住宅街の路地に迷惑駐車。住民たちは迂回を強いられるハメに

 会社員の新藤昌之さん(仮名・41歳)の近所にもよく車を路上に停めている家があったとか。当然、住民たちの間で不満が噴出したのは言うまでもない。 「同じ駐車違反でも路肩にスペースがある道路ならまだ理解できますが、その道は住宅街にある普通の細い路地。ひどい時は一晩中停めっぱなしの時もありました。私はマイカー通勤じゃないですけど、週末には家族と出かけることが多いので本当に邪魔。  ウチは大型のワンボックスカーだからぶつけてしまう可能性がないとは言えず、車が停まっている場所を避けて遠回りを余儀なくされていました」

凶暴な次男坊に地域住民もだんまり

 ちなみに車が停まっていたのは、以前から素行不良の次男坊が何かと問題になっていたお宅の前。彼と同じ大学に通う友人の愛車と思われるが、走り屋に人気のありそうな2ドアのセダンでマフラーを改造しているのかエンジン音がやたらとうるさかったそうだ。  住民の中には路上駐車の件も含めてクレームを入れた者もいたが、この家の父親は単身赴任中。母親も出張の多いキャリアウーマンで近所付き合いは皆無。  車の持ち主は「さーせん」と舐めた態度で頭を下げたとのことだが、文句を言われ続けたことにムカついたのか一緒に居た次男坊が「わかったって言ってんだろ!」とキレてそのまま追い返してしまったそうだ。 「数日のうちにその話はご近所中に広がり、誰も文句を言いに行かなくなりました。手を出されそうで怖いじゃないですか。私も情けない話ですが、我慢を強いられても関わりたくない気持ちのほうが大きかったんです」
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数か月後、路上駐車の家は空き家となってしまった……
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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