カーライフ

車の車線変更「絶対にいれないマン」が生まれるワケ。年間走行距離2万kmのゴールド免許保持者が怒りの問題提起

サンキューハザードの問題点

写真はイメージです

しかし、先のように、車線変更は基本的に「する必要」があるからするわけであって、“その時”は入れる側のドライバーであっても、別の機会には、全く逆の立場、すなわち「入れてもらう側」になるわけです。 ですから、「譲らない」というのは論理的に破綻しますし、道を譲るというのは当たり前ともいえる行為。もちろん、教習所でも前のクルマがウィンカーを出したら、入れてあげないといけないと教えています。 それが日本の交通常識では、「仕方がないから入れてやる」「入れていただきありがとうございます」が当たり前のため、車線変更は多くのドライバーにとってストレスなのでしょう。工事による車線規制がされている場合、多くのドライバーは車線をギリギリまで使わず、かなり手前にいる状態で車線変更をしてしまうのも、「入れてもらう」という状態を避けるためだといえます。 そういった行為をすると、本来2車線使える部分が余ってしまうため、渋滞の原因となるでしょう。 つまり、サンキューハザードなど出さなくとも、前のクルマがウィンカーを出したら「入れる」が義務、といった文化が浸透したほうが、遥かに運転しやすい世界になると思うのです。

どかないドライバー

首都高速などでは、右車線からの合流が多いのですが、その合流で「サンキューハザード」を出して入ってきたクルマが、永遠と右車線(追い越し車線)をチンタラ走行するという場面をよく見ます。 右車線(追い越し車線)は、追い越すための車線ですから、追い越しが完了したら、左車線(走行車線)に戻る必要があるのですが、戻らず、ずっと右側を走り続けるのです。 そして、日本ではこういったドライバーに対して打つ手はあまりありません。ヨーロッパの場合、このような行為をしたならば、すぐに「パッシング」、ひどい場合はクラクションを鳴らされるでしょう。しかし、昨今の日本ではあおり運転が注目されているため、遅いドライバーが追い越し車線を走り続けていて、後ろが渋滞状態になっていたとしても誰もパッシングをできないわけです。 私の推測ではありますが、速度が遅いにも関わらず追い越し車線を走り続けたいドライバーは、「車線変更をしたくない」のではないかと思います。特に、一般道の場合、左車線には駐車車両が多いため、自分の速度が遅いからといって律儀に左側を走っていたら、何度も右側に車線変更をする必要があります。日本のドライバーの心理では、車線変更すると他のドライバーに「譲ってもらった」となるため、駐車車両がいるたびに車線変更してサンキューハザードをしなければなりません。 それゆえ、ゆっくりとした速度でも、永遠と追い越し車線を走り続けるクルマがいるのでしょう。もし、「譲ってもらって当たり前」という文化が浸透していたならば、躊躇なくそういったクルマは、走行車線を走れることだと思います。 サンキューハザードを出して「お礼」をしたとしても、その後、ゆっくり走って、後続車両に迷惑かけたら元も子もありません。ですから、首都高等で右側から合流した遅いクルマは、サンキューハザードなど出している余裕があるならば、速やかに左車線(走行車線)に車線変更するほうが相手に喜ばれるはずです。
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日本の交通マナーは稀
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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