更新日:2022年07月24日 17:37
カーライフ

VW車の世界販売は増加! VWのディーゼル車の国内導入はいつなのか?

 今年に入ってから不倫や不正の話題に事欠かないため、みなさんVWのアレのことはすっかりお忘れでしょう。いいんです、日本には1台も導入されていないんですから。それよりも我々は待っているのです、真打ちの日本導入を。フィーリング超最高! VWの最新ディーゼル車に国内でも乗れる日を、今か今かと首を長くして待っています MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi 池之平政信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

VWの真打ち!!ディーゼル車導入に思いを馳せながら1340㎞も走りました

 先日ワタクシの部下が、「VWのクルマって大丈夫なんですかあ?」と聞かれたという。そこで、問題になった不正ディーゼル車は日本には輸入されていないことなどを説明したのだが、半信半疑の様子だったそうな。  おそらく日本には、そういう人が多いのだろう。内容を調べずに「VW車は問題になったから怖い」と、空気だけで避ける。事実、VW車の販売苦戦はいまだに続いている。今年に入ってからも前年比約2割減。日本では不正なクルマは1台も売ってなかったのにだ。  つまり、日本人的には「不正ディーゼル車をモロに売ってた国では、VWは壊滅的な大打撃」でなくてはならない。しかし実態はどうかというと、なんとすでにVW車の世界販売は増加に転じている。今年第1四半期の販売台数は0.8%増。トヨタが微減したため、販売台数世界一の座を奪回してしまった! くだんの「VWのクルマって大丈夫なんですかあ?」の人なんざ、呆気に取られるしかなかろう。日本は本当に空気の国、袋叩きの国である。  で、当のVWといえば、空気の国の空気を読んで、いろいろな手を打っている。まず、年頭から販売を始める予定だったディーゼル車の導入を延期。そしてポロやゴルフなどを実質値下げ。最後の一手が、充電可能なプラグイン・ハイブリッド車の積極導入だ。  日本では現在もエコカーと言えばハイブリッド。イメージの回復を考えれば、ディーゼル車の早期導入なんざ火に油を注いでしまう。そこでプラグイン・ハイブリッドなのだ。
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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