恋愛・結婚

「ご飯と目玉焼き、即席の味噌汁」が1ヶ月以上続く…「毎日手料理を準備しているから感謝して」と主張する夫に突き付けた三行半

配慮が不足しているのに「やってる俺、えらい」

 男性が家事や育児をするうえでありがちなのは、その行動の前後が見えていないことです。  食事後の片付けを担当する場合でも、シンク内の食器のみを洗って、フライパンは洗わないしコンロの油汚れなどにも気を留めないしと、片付けの全容が見えていない。  子供を遊びに連れて行くとして、炎天下でずっと遊ばせると日焼けをしてしまうとか、体調を崩してしまうとか、その場ですぐに現れるわけではない体調への影響に意識が及ばない。  先ほどの例でも、献立が連続していることも、本人としては問題にならないわけです。想像力があれば行き届くはずの、きめ細やかな配慮が不足しているのに、本人は「やってる俺、えらい」とふんぞり返っている――そうした話はあまりにありふれています。  不公平感のない家事・育児分担が実現している共働き家庭は、体感ではたった1/10ほどです。男性の育休取得率を見ても、直近では3割を超える(厚生労働省「令和5年度雇用均等基本調査」より)など、調査開始以来は右肩上がりを続けているものの、「まだ3割」と捉えることもできるでしょう。  もし読んでいて耳が痛いと感じるならば、我が身を振り返られるあなたはきっと大丈夫です。自己満足で終わっていないかを確かめるべく、パートナーの方に不足はないか今一度聞き、指摘されたら素直に受け入れて改善に努めてください。

「高学歴の人」は伸びしろが大きい?

 一方、現在進行形で「不満を抱えている」女性は、残念ながら忍耐が必要かもしれません。主体的意識のない相手の家事能力を変えるには、「気長に褒めて伸ばす」くらいしかやり方がないからです。  ただし、「褒めてでも伸ばしたい」と思えるくらい、ほかの部分に魅力がある人だとも言えるかもしれません。もし褒めても伸びないどころか、「口出しされた」と不機嫌になってモラハラ言動をするようであれば、それはまた別の大問題です。  あなたが結婚前であれば、そこまでの根気をかけてでも一緒にいたい男性かどうかを考えるのが賢明でしょう。そのときに忘れてはならないのは、家事能力が高いことは男性においてもモテの大きな加点要素だということです。  むしろ「伸びしろがある」男性を選び、適切な手ほどきができるならば、そのぶんライバルが少ないメリットを享受することもできます。  伸びしろが大きいタイプに多いのは、ずばり高学歴の人です。高学歴かつ家事能力も高いとなると競争率が非常に高くなるので、言い方は悪いですが、家事があまり出来ない人は、ある種“狙い目”でもあります。  彼らは「学び、覚える」ことが得意なタイプ。したがって、家事も勉強と同様に学ぶ態勢に入れさえすれば、物覚えはいいはずなのです。  言うまでもなく、相手の言葉を受け入れられる素直さや腰の低さは必須ですし、ご自身に教えるだけの根気や胆力も必要です。ただ、いずれも満たしているのであれば、結婚相手として申し分ないかもしれません。
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「家事能力の有無」は簡単に見抜かれてしまう
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結婚相談所マリーミー代表取締役、恋愛・婚活アドバイザー。 1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを創業。そこで培ったマッチング能力・人材発掘力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーを設立。日々カウンセリングを行いながら、セミナーの開催、テレビやラジオへの出演など幅広く活動中。著書に『ワガママな女におなりなさい 「婚活の壁」に効く秘密のアドバイス』(講談社)、『モテ理論』(PHP文庫)など

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