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“令和の夫姑問題”に家族が疲弊「俺、今日娘と遊べてない」いつまでも帰らない義母に夫がイライラ

―[令和の夫姑問題]―
「嫁姑問題」はよく聞く言葉だが、これは“嫁が家事や育児をするべき”などの古い価値観に基づいた言動が主な理由と考えられる。    しかし、共働きが当たり前となった現在、“夫が家事や育児をすること”は、むしろ当然のように生活が変化した。そんな中で、夫と義母との間で考え方が合わない「夫姑問題」が持ち上がるのは必然の流れだろう。今回は、令和ならではの「夫姑問題」についてのエピソードを聞いた。

子育てのために妻の実家近くに引っ越したが…

祖父と孫

※写真はイメージです。以下同

 4年前に2人目の子どもが生まれるタイミングで愛知県から妻の実家がある東京都に引っ越した星野健二さん(仮名・30代)。しかし、当初から「夫姑問題」に頭を悩ませているという。 「子育ての面でも、将来の親の介護の面でも、東京にいたほうが便利だろうと思って。妻も賛成で、彼女の実家から徒歩5分の場所に物件を見つけて、一大決心で東京の企業に転職もしたんです」  妻の両親からは、「家の近くに来てくれてうれしい」「子育てのサポートも喜んでする」と言われたそうだ。その言葉が嬉しくて、星野さんは楽しい未来を思い描いていたと話す。 「コロナ禍で私の仕事は在宅勤務が中心でした。一方の妻は、出社を求められていたので、子どもが風邪を引いたときの負担は、私に多くのしかかってきたんです」  そんな状況下で、舅(※義父)の存在が家庭に新たな問題をもたらした。

子育ての即戦力にならない舅

「姑は週5で働いているので、定年退職をした舅に子どもの面倒をお願いすることがありました。しかし、子育ての経験がない舅には難しかったんです」  子どもが熱を出したときには、舅にサポートを依頼するのだが、ソファに座ってテレビを見ていたり、本を読んだりするだけだったという。さらには……。 「子どもが目覚めて泣いたときには、『子どもが泣き始めたぞ』と言うだけで、看病の戦力にもなりません。そして、お昼は外出し、2時間後に戻ってくる始末です」  舅の協力が得られず、星野さんは妻に相談することにした。
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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