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58歳元衆院議員、12歳女子中学生への「不同意性交」裁判。カラオケ店での“生々しい犯行”が明らかに

犯行が発覚した経緯

トー横

犯行現場となったカラオケ店が入る雑居ビル/筆者撮影

 犯行が発覚したのは、従業員の「記憶」と「機転」からだった。このカラオケ店では、利用する前に氏名や電話番号などを申告するという。従業員が記入を促すと、被告人は「イワタタクミ」と偽名を使い、電話番号などを記入した。  その際、従業員は名前と電話番号を見て、以前利用したことのある人物であることを思い出したようだ。 「(被告人が)前に来たことを記憶していました。イワタタクミと記載していて不審に思って、(受付に近いカラオケルームに)案内しました」(従業員の調書)  従業員はとっさの機転で、従業員や利用客の通行が多いカラオケルームに案内することに。その後、従業員がそのルームを通った際に、ドアの小窓から確認したところ、被告人が犯行に及んでいたのだ。

犯行否認から一転した理由

 2024年12月24日に開かれた第2回公判では、被告人質問が行われた。被告人によると、逮捕直後は犯行を否認していたというが、弁護人に否認から一転した理由について問われ、こう答えた。 「(犯行を認めた理由は)検察官とのやりとりで、被害者の心情を思ったからです」  検察側の冒頭陳述などによると、犯行直後の被告人は、カラオケ店の110番通報で臨場した警察官からの職務質問に素っ気ない対応をしていたという。警察官が交番への任意同行を求めたものの応じず、被告人の氏名が書かれた名刺を警察官に渡して、その場を立ち去っている。  だが、勾留中は自身が犯した罪の重さに連日向き合っているといい、社会復帰後について「今までの経験を生かせる場で働きたいです」と語った。
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検察側から「小児性愛者なのか」という質問も
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2002年生まれ、都内某私立大に在籍中の現役学生。趣味は御神輿を担ぐこと。高校生の頃から裁判傍聴にハマり、傍聴歴6年、傍聴総数1000件以上。有名事件から万引き事件、民事裁判など幅広く傍聴する雑食系マニア。その他、裁判記録の閲覧や行政文書の開示請求も行っている。
X(旧ツイッター):@Gakuse_Bocho

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