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58歳元衆院議員、12歳女子中学生への「不同意性交」裁判。カラオケ店での“生々しい犯行”が明らかに

「小児性愛者なのか」という質問も

東京地方裁判所

東京地方裁判所/筆者撮影

 一方、検察側からは被告人の犯行の悪質さを指摘する厳しい質問も。「事件当時、なぜ被害者に声をかけたのか」という検察側からの問いに対し、被告人は「家出かなと一旦は通り過ぎましたが、別の場所にいて声をかけてほしそうだったので、『学校は?』、『家は?』などと声をかけて、(Aさんが)家出だと知りました」と答えた。  また、検察側はAさんの調書を引用して、被告人が「2万円あげるから遊ぼう」と言ったと指摘。児童買春の可能性の認識を被告人に問うと、「(児童買春の可能性があることを)知っていましたが、当時はこの子をほっておけないなと思いました」と振り返った。ただ、結局のところ、被告人はAさんにタクシー代として1万円しか渡していなかった。  さらに、検察側は単刀直入に「あなたは、小児性愛者なのか」と質問。その問いに、被告人は自身の教員経験を踏まえ、「そうではなく、(Aさんが)大人びていたので。教え子など子供を見てきたが、その子たちと違って、大人びていた」と小児性愛を否定した。

検察側は懲役5年を求刑

 検察側は、被告人の犯行は「被害者の未熟さにつけこんだもので悪質だ」と指摘し、懲役5年を求刑。弁護側は、示談が成立していること、Aさんの生活圏へ侵入しないこと、再犯をしないことを誓約しているとして、執行猶予の判決を求めた。  終始、前を向いて生気のない様子で茫然と座る被告人。判決は2月3日に予定されている。 文/学生傍聴人
2002年生まれ、都内某私立大に在籍中の現役学生。趣味は御神輿を担ぐこと。高校生の頃から裁判傍聴にハマり、傍聴歴6年、傍聴総数1000件以上。有名事件から万引き事件、民事裁判など幅広く傍聴する雑食系マニア。その他、裁判記録の閲覧や行政文書の開示請求も行っている。
X(旧ツイッター):@Gakuse_Bocho
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