「ノイキャン」はなぜ周囲の音が消えるの?テクノロジー情報サイト「ギズモード・ジャパン」が日常の中のテクノロジーを解説
最近のスマホまわりのアイテムやカメラの技術の進歩はとても早い。早すぎる! 例えば、周りの雑音がまったく聞こえないイヤホンやGoogleマップの「ストリートビュー」に代表されるような「360カメラ」。
ふだん「便利だなあ」と思って使っているが、そのしくみを知っている人は意外と少ない。
もし、自分の子どもにしくみについて聞かれたら、フリーズしてしまうのは必至!?
ギズモード・ジャパンは「未来への水先案内人」をスローガンに、ウェブサイトの記事やSNS、動画といったコンテンツを制作。 日々新しいテクノロジー情報やプロダクトのニュースを発信し、2月4日には書籍『ギズモード・ジャパンのテック教室』を発売する集団である。
そこで、彼らに、いまさら人に聞けない、ノイズキャンセリングと360度カメラについて聞いてみた。
(本記事は、『ギズモード・ジャパンのテック教室』より一部を抜粋し、再編集しています)
電車や街なかを見渡すと、イヤホンやヘッドホンを着けている人をたくさん見かける。そういう人を見ると、よくこんなにうるさい場所で音楽や動画に集中できるなあと思う人もいるはず。
なぜ可能かというと、近年イヤホンやヘッドホンに付いた機能があるから。
ノイズキャンセリング、縮めて「ノイキャン」がその機能である。
ANC(エーエヌシー/アクティブノイズキャンセリング)ともいわれる機能で、有効にすると、まるで手で耳を押さえたように、周囲がスンッと静かになるのだ。
でも、どうして音が消えるのだろうか?
「その秘密は音の性質です。 音は波(音波)として空気中を伝わります。このとき、音の波と真逆(逆位相)の波を発生させると、波が打ち消し合って音が消えるのです。
『ノイキャン』はこの原理を利用しています。
マイクで周囲の音を集め、デジタル処理で真逆の音波を出して音を打ち消しているんですね。
ただ、音が完全に消えるわけではないので、耳元での悪口はやめておきましょう。万が一聞こえちゃったら大変ですので!」(以下、すべてギズモード・ジャパン)
ちなみにノイキャンには、逆パターンとして、送信する音に対してノイズの除去を行う「CVC(Clear Voice Capture)」という機能も。これは通話時などに役立つ。
ノイキャンのイヤホンってどうやって雑音を消してる?
なぜ音が消えるのか?
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