期待値を追い求めてギャンブルに挑む、元パチプロのセールス森田。多くのギャンブル記事を掲載している「勝SPA！」の担当編集として、さまざまなギャンブルに果敢に挑戦する実戦記を漫画でお届けする。 　第5話までは、月額1万円の競馬オンラインサロンに入会して「丸ノリしたら勝てるのか」という検証を行っていた。約8ヶ月ほどノリ続けた結果、終盤に負けが続き、なんとトータル100万円負けという結果に……。 　この負債を取り返すべく、元パチプロのセールス森田は、SPA！編集の仕事をしつつ、真剣にパチンコ実戦に取り組むことにした——。 　先日、有名パチンコユーチューバーの日直島田さんが「パチンコ終わり」と発言したことがSNSで話題になっていました。パチンコのスペックが荒すぎるという点においては、本当にそう思います。 　個人レベルで考えるなら、プレイヤーが荒いことにしっかり気づいて、各々が自分の投資予算にあったスペックを打てばいい話かなと。低貸のパチンコ店もたくさんあるので、「荒い台ばかり＝パチンコ終わり」とまでは思いません。ただ、一度味わった爆発力に魅了され、とんでもない初当り確率の台を打ち続けてしまったり、初当り確率だけ見て“今までの感覚”で打ち続けていたら大変なことになります。 　業界レベルで考えると、上記のような自分の予算に合わないレベルの台を打ち続ける人が増えてしまうと、ユーザーが減少し、回り回って「パチンコ終わり」に近づいていくのではないでしょうか。そうならないためにも、少なくともこれ以上過激なスペックの台が増えてしまうと危険かなと思うわけです。 　今回打ったゴジエヴァも、一見安心スペックのように見えますが、こうなってしまうと荒さを感じますね。 　ボーダーラインは3.5円交換で千円あたり18.1回ほど。2日間打ったトータルで平均21回ほど回りました。今どき、これくらい回るとオイシイ台だと思って打ってしまうんですよね。もちろん、もっとプロの方からすると、まだまだ良い台は探せるのでしょうが、月に数回程度しか打てない私としては「ボーダープラス3」なんて十分回る台なのです。 　それでここまでハマり、当たっても続かず……。これだけ当たらなければ負けますよね。等価交換ではない東京都のお店で、ひたすら現金投資で打たなくてはいけなくなったのも、期待値的に厳しい状態でした。 　最後、782回転で当てることができましたが、結局3連までしか続かず、出玉を飲ませて終了……。今どきの荒めの台なら普通に起こることかもしれませんが、普通に仕事をしている現在、2日で8万5000円負けは痛すぎます。 　なお、パチンコには“メンテナンス”と呼ばれるものがあるため、もちろん前日回った台が翌日も回るとは限りません。 　今回、友達とノリ打ちをしたのは木曜日。金曜日に行った理由は「あまり平日で急に厳しくなったりしないかな？」という予想によるものでした。そして予想通り、おそらく据え置きの状態だったため、回転率はほぼ変わらず。 　その翌日となるのは土曜日。通常、土日に状況が悪くなる店が多いですが、そのお店は基本的に土曜日がアツいとされているので「アツい日に回転率悪くならないだろう」という予想により、再び行くことにしました。これも予想的中。 　どちらも予定があったので終日打つことはできませんでしたが、見事に状況の良い台を3日間打つことができました。 　店の特徴を掴むことは鉄則ですね。ただ、状況が良い台でも“プロの棺”に閉じ込められてしまったら、今回のようにツラい思いをすることもあるのですが……。 　なんとか、編集者としての仕事もこなしつつ、しっかりと勝てるようにパチプロの感覚を取り戻したいところです。 実戦・文／セールス森田 愛知県出身の漫画家。パチンコ・パチスロ漫画を中心に活躍し、‘15年より月刊ヤングマガジンで連載を始めた『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』が大ヒット。サウナとビールの愉悦を描いた『極上！サウナめし』はサウナ好き必見の一冊　Twitter @hashimotosan84