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FIFAランキング「15位の日本」。W杯で強豪との試合を減らすには「さらに上を狙う」必要が。“極めて難しい挑戦”だが目指す価値は十分ある

最新のFIFAランキングで日本は「15位」

「いつどことやっても勝つ」というのは実は弱者の理論で、勝者は最大限の準備をして勝つべくして勝っている。日本代表も優勝を目指すというのであれば、シード順にもこだわっていかなければならない。  本大会でのシード権ということを踏まえて、昨年12月に発表された最新のFIFAランキング(次回は4月3日更新)を見てみよう。 1位:アルゼンチン:1867.25 2位:フランス:1859.78 3位:スペイン:1853.27 4位:イングランド:1813.81 5位:ブラジル:1776.85 6位:ポルトガル:1756.12 7位:オランダ:1747.55 8位:ベルギー:1740.62 9位:イタリア:1731.51 10位:ドイツ:1703.79 11位:ウルグアイ:1695.91 12位:コロンビア:1694.44 13位:クロアチア:1691.59 14位:モロッコ:1688.18 15位:日本:1652.79 16位:アメリカ:1645.48 17位:セネガル:1637.25 18位:イラン:1635.31 19位:メキシコ:1627.40 20位:スイス:1625.16 21位:デンマーク:1611.49 22位:オーストリア:1589.84 23位:韓国:1585.45 24位:エクアドル:1560.13 25位:ウクライナ:1554.94 26位:オーストラリア:1544.15 27位:スウェーデン:1540..20 28位:トルコ:1537.24 29位:ウェールズ:1534.39 30位:ハンガリー:1517.57 31位:カナダ:1515.96 32位:セルビア:1514.28

「ポッド1のスペイン」と「ポッド2のドイツ」を倒したものの…

 ワールドカップ本大会のシード権は、ポッド1〜4の4段階に分けられる。仮に日本より上位の国がすべて出場するとしたら、日本は15位なのでポッド2に入り組み分け抽選が行われる。    前回大会でいえば、日本はポッド3で同組のポッド1がスペイン、ポッド2がドイツ、ポッド4はコスタリカだった。結果的には日本が下剋上を起こしたのだが、優勝を狙うためにはあのような紙一重でギリギリを迫られる戦いはグループリーグでは避けたいところだ。  本大会の組み合わせ抽選会の日程は、まだ発表されていない。前回大会は3月に行われたが異例の冬開催だったためで、その前までの夏開催の通例でいうと今年の12月に行われるだろう。そうなると、その直前である11月の国際Aマッチウィークの結果を受けたランキングをもとに出場国がポッド分けされることになる。  そもそもFIFAランキングは試合結果によって勝ち点のようなポイントが決まっており、それに国際トーナメントや親善試合などによって決まる試合の重要度による係数と、ランキングの差異によって決まる期待される結果を係数化したものをかけ合わせて、ポイントが増減する仕組みになっている。同じ相手であってもワールドカップで勝つのと、親善試合で勝つのでは得られるポイントが違うし、ランキングが上位の相手に負けるより下位の相手に負けるほうが減少ポイントは大きくなる。
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ポッド1に入る可能性は極めて難しいが…
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スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる
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