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過去2大会の最終予選初戦は…サッカー日本代表「9月の試合は調子が悪い」説を検証

 FIFAワールドカップでの優勝を目指すと公言するサッカー日本代表は、9月よりその道程の山場を迎える。2026年6月11日に開幕する北中米で開催されるFIFAワールドカップ2026の出場を懸けたアジア最終予選(3次予選)が始まるのだ。  6チーム1組の3グループに分かれて行われる最終予選は、ホーム&アウェイで全10試合を行うリーグ戦で上位2チームに入れば本大会の出場権を得られる。また、グループ3位と4位はプレーオフに回る。  7月18日付のFIFAランキング18位でアジアトップの座を保守する日本はオーストラリア(試合日:10/15[H]、6/5[A])、サウジアラビア(10/10[A]、3/25[H])、バーレーン(9/10[A]、3/20[H])、中国(9/5[H]、11/19[A])、インドネシア(11/15[A]、6/10[H])と同組になった。今月は5日にホームの埼玉スタジアム2002で中国と対戦し、10日(日本時間11日午前1:00)にバーレーンと対戦する。
伊東純也

エースである伊東純也が復帰

「9月の試合は調子が悪い」説を検証

 アジアの出場枠が4.5から8.5に増枠されたこともあり、予選突破を楽観視する人も多いだろう。それに本大会での優勝が目標と公言しているだけに、予選では他を圧倒して勝ち上がってほしい。だが、今年1月に開催されたアジアカップでは、圧倒的に優勝候補であったにもかかわらず準々決勝で敗退。この最終予選でも上位2位に入る可能性は高いが、何があるかわからない。  実は、日本代表は「9月の試合は調子が悪い」といわれている。海外クラブに所属する選手が年々増えて、ヨーロッパのサッカーシーズンが始まった直後である9月はコンディション不良に陥りがちだ。実際に今回も冨安健洋や伊藤洋輝といった主力選手が、負傷を理由に招集を見送られている。  ただ、南アフリカ・ワールドカップ前2008年まで約16年間の戦績を振り返ると、9月の戦績はいい。インターナショナルマッチウィークに指定される3月、6月、9月、10月、11月のAマッチ戦績を比較してみた。 3月:16勝6敗3分(勝率64.0%、敗率24.0%) 6月:30勝9敗11分(勝率60.0%、敗率18.0%) 9月:21勝5敗2分(勝率75.0%、敗率17.9%) 10月:19勝5敗7分(勝率61.3%、敗率16.1%) 11月:19勝5敗4分(勝率67.9%、敗率17.9%) ※インターナショナルマッチウィークは前後に月にずれた試合結果も含む ※ワールドカップなど国際トーナメントの試合結果は除く

「アジア最終予選」に限った場合は、確かに…

 親善試合やホーム&アウェーの開催地などの詳細は省いているが、9月だけ特別に悪いというわけではない。むしろ、勝つ確率でいうと他の月よりも高い。ただし、アジア最終予選のみの戦績となると以下のとおりとなる。 3月:4勝1敗1分(勝率66.7%、敗率16.7%) 6月:4勝2敗3分(勝率44.4%、敗率22.2%) 9月:5勝3敗0分(勝率62.5%、敗率37.5%) 10月:2勝1敗2分(勝率40.0%、敗率20.0%) 11月:5勝0敗0分(勝率100%、敗率0%)
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スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる
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