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“オトナの居場所”蒲田の老舗カプセルホテル、庭のような開放感と昭和ストロングスタイルで「新旧・男の楽園」の熱さ満喫【ミスSPA!2024 三田のえ/ベストサウナvol.53】

週刊SPA!主催の新人発掘オーディションを勝ち抜いた「ミスSPA!2024」たちによる、連載「ベストサウナ」。第53回は『ガーデンサウナ蒲田』(カプセルイン蒲田)をレポートする。

昭和感が漂う男の楽園

ベストサウナ●今回のサウナー・ミスSPA!2024 グランプリ 三田のえちゃん ’02年、栃木県生まれ。T151 B80 W55 H84。1st DVD『むぼうびフォトガール』が発売中

昭和の本気ストロングサウナ&氷入り水風呂を堪能!

ベストサウナ

24人収容の高温ドライサウナ。100℃設定だが、温度計はさらに上を示すことも

 渋い飲み屋街でお馴染みの大田区・蒲田だが、サウナーたちが熱く支持するのが、老舗カプセルホテル、カプセルイン蒲田内のスパゾーン「ガーデンサウナ蒲田」である。  駅から徒歩2分の好立地で、平日3時間1500円という料金設定、そして’21年の大規模リニューアルを経て、古き良き昭和のサウナ文化と現代のサウナニーズを融合させたのだ。低温サウナを90℃設定のセルフロウリュサウナに進化させた一方で、メインのドライサウナは100℃設定の高温で昔ながらの昭和ストロングのまま、板の張り替えを施して清潔感のある空間に生まれ変わった。さらに、ドライサウナの壁にアロマ水をかけて湿度を保つ「ウォーリュ」や、4時間に一回の「氷ロウリュ」などの細やかなサービスを提供し、サウナーの心を掴んでいる。
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水風呂も温度違いで2種類。約14℃の冷たい水風呂は、土日には氷が浮かぶことも

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セルフロウリュサウナもしっかり熱く、薄暗くおしゃれな雰囲気。4時間に一度の氷ロウリュも人気

 浴場スペースも広く、あつ湯のほかに水風呂が2種類。幅広い人に楽しんでもらえるよう冷たい水風呂は14℃に設定し、隣に25℃の不感湯を設置。また土日のピーク時には水風呂に氷を投入するうれしいサービスも提供して、さまざまなニーズに対応している。さらに、あかすりコーナーだった場所にはととのいスペースを新設。外気浴こそないものの、ダブルタイフーンと呼ばれる、2基の巨大ファンで脱衣所からの冷気を取り込んでおり、店名にもある、ガーデン(庭)のような開放感を演出。その傍らには、ヴィヒタを携えた女神像が鎮座しており、ととのいのヴィーナスに見守られながらの休息は絶品だ。
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ととのいスペースに絶えず風を送り続けるタイフーン!

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リクライニングがずらりと並んだ休憩フロア

 同施設はレストランや漫画コーナー、休憩所を備えたカプセルホテルであり、長時間滞在でも飽きることがない。そのため、最近は宿泊で一日中サウナを堪能するヘビーユーザーも多いそう。老朽化などを理由に、古き良きカプセルサウナの閉業が相次いでいるが、ガーデンサウナ蒲田はパンチの利いたストロングスタイルを貫きながら、現代のニーズを取り入れて新旧のサウナーの支持を集めている。施設責任者が「古くからの本当のサウナーさんに育てていただいた」と話すように、今後も時代に適応しながら、独自のアイデンティティを守り続けていくことだろう。  リーズナブルで、利便性がよく、ほっと落ち着けるオトナの居場所。こういう施設こそ、これからも大切にしていきたいものだ。 ベストサウナ ベストサウナ
<取材・文/森野広明 撮影/近藤孝一>
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