日本発・人気レイヤーが見た世界のコスプレ事情【後編】
―[YUIMINO]―
2008年『世界コスプレサミット』で3位となり、4年間で、9カ国11都市のイベントに参加している女性コスプレイヤー2人組『YUIMINO』。フランス『JAPAN EXPO 2012』や韓国でのイベント帰りの彼女たちに、海外コスプレ事情について話を聞いた。
⇒【前編】「フランス・韓国でのイベント(画像)」
――海外と日本のコスプレイヤーに違いは?
ユイ「日本は、衣装の作りこみなど、キャラクターの見た目や雰囲気を、いかに忠実に再現するか、というのが重視されているように感じます。キャラから外れるのは邪道という。海外では、クオリティよりもファッションの一つ、集まってお祭り気分で楽しむということが重視されていました」
みのり「衣装に独自のアレンジを加えたり、段ボールに『GUNDAM』と書いて被ったり(笑)」
――海外のオタクは日本のオタク文化をどうみていますか?
ユイ「地下アイドルや、ヲタ芸まで、私たちが思っている以上に、日本の情報を知っています。渡航費の問題で、なかなか日本には来れませんが、『JAPAN EXPO』などで私たちがコスプレやアイドル的な活動をすると、『ここが戦場』とヲタ芸師が張り切って盛り上げてくれます」
みのり「あと、海外の方からは日本人は若くみられるので得です(笑)」
ユイ「日本では、コスプレやオタク文化を『日本の誇れる文化』『COOL JAPAN』と言いつつも、ひいてしまってる人が多い。でも、実際に海外に行って現地のファンの方と話すと、その評価の高さに驚きます。もっと、ポジティブな印象になってくれればと思います」
――今後、海外での活動予定は?
ユイ「アラブでコスプレイベントがしたいです。アラブで日本人がイベントをしたという話を聞かないので。今年の4月に、現地の方が主催したコスプレイベントがあったそうです。以前、トランジットでアラブに寄ったときに、少しだけ観光をしたら、とてもキレイなところで、現地の人もやさしかったので、ぜひまた行きたいです」
みのり「アメリカにもまた行きたいです。行ったことない国は埋め尽くして、世界中に日本のオタクカルチャーを発信していきたいです」
国内でも、様々なイベント出演や主催イベントが決まっている。8月18日『FICE 10周年記念祝大祭!!~10年に1度のガチ祭り~』、8月31日『新宿クリエイターズ・フェスタ2012』、10月31日『ONIGIRI COSPLAY COLLECTION~ハロウィンナイトフィーバー~』、12月2日『ONIGIRI 超忘年会』など。
特に、10月31日のイベントでは、『東京ガールズコレクション』のコスプレ版ともいうべきイベントを企画中とのこと。その場でコスプレ衣装、カラーコンタクトレンズやウィッグなどのコスプレグッズが買えたり、サンプルをもらえたり、女の子が楽しめる様なコスプレイベントにしたいという。イベント以外には、新宿ゴールデン街の『無名喫茶』にて、コスプレ店員が接客する『喫茶おむすび村』を期間限定でオープンする試みも。次回は8月23日にオープン予定とのこと。
ユイ「コスプレって基本的には個人で楽しめればそれでいいと思うんです。けど、着地点がなくて、目指すとことろもないものなので、途中でやめてしまう人も多い。このイベントが、コスプレイヤーにとって“目指す場所”や“夢”になるようになれたらと思います」
海外、そして国内でも『コスプレカルチャーを私たちが盛り上げる」という気概を感じる2人であった。
【YUIMINO】
雅南ユイ(かなんゆい)、朶恵みのり(たけいみのり)の女性2人組コスプレユニット。2008年『世界コスプレサミット』3位入賞。コスプレ文化を海外へ発信していく「ONIGIRI PROJECT」を行う、株式会社ONIGIRIの社長と社長秘書でもある。
●公式サイト http://yui-mino.com/
●公式ブログ http://ameblo.jp/yuimino/
●Facebook https://www.facebook.com/yuimino.official
●ONIGIRI PROJECT http://onigiri.jpn.com
◆韓国コスプレイヤー画像集
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