竹島をめぐる問題がきっかけで、韓流アイドルの日本におけるフィーバーぶりが急激に冷えつつあるという。そういった政府レベルの大人の事情はよくわからないけど、“冷えつつある”のが事実であれば、その“代わり”となるモノが当然、彗星のごとく現れてもいいわけで……。そこで、僕、ゴメス記者が、ただ今注目しているのはズバリ! フィリピン、なのである!!
いや、おおげさじゃなく、はじめて彼女の姿をYouTubeで発見したときは、ビビッと来ちゃいましたよ。この子は絶対に売れる! それも日本で!!
彼女の名は、アローディア。1988年3月9日生まれの24歳。すでに自身のFacebookでのファンページ登録者数は119万人を越えているらしい。現在、アジア全域でもっとも有名なフィリピン人の女性コスプレイヤーであり、得意のピアノを活かし、近日ミュージシャンとしてのデビューも決まっているんだとか。
まず、“フィリピン出身”ってところがいい。日本人のアイドルを支える男性層が、アメリカだとか南米だとかヨーロッパ出身の、まったく容姿がかけ離れたアイドルに入れ込むケースは、気質的にほぼ皆無のように思える。ならば、残るは先述の理由で中国、韓国を除いたアジアってことになるが、インドネシアはすでにJKT48で秋元センセイにツバをつけられ……。そんな状況下でいきなり、スキ間をぬって(?)、フィリピンから襲来したのである。まさにタイミングばっちり! あと、それ以外にも、僕が今回ここまでアローディアのことを「売れる!」と断言したい根拠はいくつもある。列挙してみよう。
(1)日本のアニメ作品をメインにしたコスプレイヤーである。
彼女の母国・フィリピンでも日本のアニメは大人気(なんだそう)。そのなかでも、アローディアは、7歳で『セーラームーン』を見てジャパニーズ・アニメに目覚め、それ以降、自分でコスチュームをつくって着てしまうほどの生粋なるアニメおたく。アキバの住人たちを萌えさせるには十分すぎる“エリート・コスプレイヤー”なのだ。
⇒アローディアのコスプレ画像はこちら
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=306461
-
-
ゲーム『FFX‐2』のリュック・黒魔導師ヴァージョン
-
-
『魔法少女まどか☆マギカ』の鹿目まどか
-
-
初音ミク
(2)日本の女子にはあり得ない、腰高の超絶プロポーション
アニメに出てくるヒロインの多くは、当たり前だが、三次元世界ではあり得ない、ずば抜けたプロポーションの持ち主。ちんちくりんで6頭身ほどの女子が、そのコスチュームを正確に再現して、身にまとったところで、申し訳ないけど“別モノ感”は否めない。腰の位置が僕のヘソより高い(身長は僕より低い)、顔がハンドボールより小さい……といった、骨格の段階から日本人離れしたプロポーション、なのにアジア的、しいては日本的な要素を残す顔つきである彼女だからこそ、“見せるコスプレ”が成立しえるのではないか。
(3)正真正銘の親日家である
日本のアニメをきっかけとしてコスプレイヤーの道へとすすんだだけに、日本が大好き。今回の初来日でも、ゲームショーのステージに立ち、これからは日本を中心に活動をしていきたいとのこと。応援する側からすると、やはり自分の国のことを本気で褒めてもらえば、アドバンテージも高くなる。
(4)語学習得能力が異様に高い!
日本人に比べ東南アジアの人たちは、耳がいいのか、とにかく語学習得能力に長けている。今はまだ片言だが、それでもなかなかキレイな日本語をところどころで披露していた。日本で活動するのなら、ある程度は日本語でしゃべれることに越したことはない。いや、海外で本気で成功したければ、活動拠点の言葉を身につけるのは必須なのかもしれない。たとえば、イチローが英語堪能な元アナウンサーの嫁を選んだように?
(5)素人っぽさが残っている
どうやらフィリピンでは屈指のお金持ちのお嬢さまである、との噂。ゆえに、ある種のアイドル特有のガツガツ感が彼女にはただよっていない。あくまで“自分の好きな”コスプレをモチベーションとしての活動が許されるわけだ。言い方を変えると、“素人っぽさを維持できる環境”に恵まれているのである。できるなら、その初々しさ、アマチュアリズムをずっと失わないでいただきたいものだ。
ちなみに、近々ゴメス記者によるアローディアの独占インタビューを掲載するつもりである。ご期待されたし!!
【ALODIA GOSIENGFIAO(アローディア・ゴセンフィアオ)】
’88年3月9日、フィリピン・マニラ生まれのコスプレイヤー、フィギア&ドールコレクター、モデル、アーティスト。身長:165㎝ 特技:ピアノ 言語:英語、タガログ語/世界中のコスプレイベントやアニメ大会に多数参加し、今年9月に念願の初来日を果たす。HP (
http://www.alodiagosiengfiao.net)
【山田ゴメス】
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。日刊SPA!ではブログ「50にして未だ不惑に到らず!」(
https://nikkan-spa.jp/gomesu)も配信中。現在「解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ系列)(
http://www.ntv.co.jp/99answer/)に“クセ者相談員”として出演。『
クレヨンしんちゃん たのしいお仕事図鑑』(双葉社)も好評発売中!
大阪府生まれ。年齢非公開。関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション・学年誌・音楽&美術評論・人工衛星・AI、さらには漫画原作…まで、記名・無記名、紙・ネットを問わず、偏った幅広さを持ち味としながら、草野球をこよなく愛し、年間80試合以上に出場するライター兼コラムニスト&イラストレーターであり、「ネットニュースパトローラー(NNP)」の肩書きも併せ持つ。『
「モテ」と「非モテ」の脳科学~おじさんの恋はなぜ報われないのか~』(ワニブックスPLUS新書)ほか、著書は覆面のものを含めると50冊を超える。保有資格は「HSP(ハイリー・センシテブ・パーソンズ)カウンセラー」「温泉マイスター」「合コンマスター」など