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ふんどしに唐揚げ…ヘンな協会が集う「協会サミット」に潜入

 日刊SPA!でも日本ツインテール協会https://nikkan-spa.jp/297768)や、日本愛妻協会https://nikkan-spa.jp/139459)などのイベントレポートを過去に掲載してきたが、最近ヘンな活動を行う「○○協会」が、やけに増えている気がしないだろうか。  今回の記事では、そんな「○○協会」が集結するイベント「協会サミット2012 in 台場」(ニフティ運営のイベントハウス「東京カルチャーカルチャー」で開催)の様子をレポートする。
協会サミット

(写真左から)日本キョーカイ協会の杉山ジョージ氏、日本ロマンチスト協会会長の波房克典氏、日本唐揚協会会長の安久鉄兵氏、日本雨女雨男協会事務局長の町井則雄氏、日本ふんどし協会会長の中川啓次氏、日本キョーカイ協会のオカヒデキ氏

 イベント主催者は、その名も「日本キョーカイ協会」の杉山ジョージ氏とオカヒデキ氏。本業が放送作家の2人は、昨今の○○協会増加の異変にいち早く気づき、ネットラジオ局・アボカドチャンネルで「キョーカイ協会」という番組を開始。すでに40もの協会を紹介しているという。  イベントは、そんな2人の自己紹介から開始。そして○○協会には「日本相撲協会」のような“クラシック”と、近年に登場した“ニューウェーブ”の2タイプがあること、日本唐揚協会のような会員数1万人超の“メガ協会”から、日本モダンガール協会のような“1人協会”まで、組織の大小様々な協会があることなどに触れつつ、参加する協会の代表者を招き入れた。
協会サミット

日本ロマンチスト協会会長の波房克典氏は、「ジャガイモ畑の中心でロマンスを叫ぶ」というイベントをジャガイモ畑で行った結果、畑のジャガイモがハート型になったことを熱弁

 この日の登壇者は、日本唐揚協会会長の安久鉄兵氏、日本ロマンチスト協会会長の波房克典氏、日本雨女雨男協会事務局長の町井則雄氏、日本ふんどし協会会長の中川啓次氏の4人。ここから先は各協会の概要と、イベント内での印象的な発言を紹介しよう。  ローソンの「からあげクン」とのコラボでも知られる日本唐揚協会は、唐揚げ好きによって組織され、唐揚げを通じて世界平和を目指す団体。登壇中も唐揚げを食べ続けて笑いを誘っていた会長・安久氏は、唐揚げには最初の歯ざわりに「カリ、サク、パリ、フワ」、口の中での肉汁の溢れ方に「ジワ、ジュル、ジュワ、ジャバー」と、それぞれ4つレベルがあることなどを説明。唐揚げの楽しみ方を伝えつつ、1月29日に『日本唐揚協会のつくり方』という書籍を出版することも告知していた。  日本ロマンチスト協会は、日本に不足気味の“ロマンス力”の大切さを伝える秘密結社。会長の波房氏は、6月19日を「ロマンスの日」と制定し、慈愛の「青」をテーマにしたプレゼントを贈る“プレゼント・ブルー”キャンペーンを展開していることなどを説明。キャンペーンの一環として、東京タワーのイルミネーションを青に変えることに成功した逸話には、会場からも驚きの声が上がっていた。  日本雨女雨男協会は、雨女、雨男の雨を降らせる力を「砂漠化が進む地球に必要なソーシャルパワー」と認識し、様々な活動を行う団体。町井氏は、会長ではなく事務局長が会場に来た理由について、「雨女の会長が来ると雨が降るので……」と説明し、会場の爆笑を誘っていた。なお協会の活動として横浜の打ち水イベントに参加したことなども話したが、「梅雨時以外はあまり仕事がない」という実情も打ち明けていた。  日本ふんどし協会は、ふんどしの素晴らしさを伝え、その啓蒙普及活動を行う団体。2月14日を「ふんどしの日」と制定し、ベストフンドシストの表彰も行っている。会長の中川氏は、2012年のベストフンドシストとして安田大サーカスの団長、いとうせいこう氏らを表彰したことに触れつつ、「来日時に出演していた番組で、ふんどしに異様な興味を示していたジュード・ロウは、2013年のベストフンドシストを狙いにきているようだ」と勝手な憶測を話し、会場を沸かせていた。  どの協会も活動内容にバカバカしさが漂うが、彼らは勝手に協会の名を名乗ることで、巨大なイベントやビジネスを仕掛け、実際に成功しているのも事実。みなさんも自分の知識や人脈を生かして、何か協会を立ち上げることができないか、考えてみては? <取材・文・撮影/古澤誠一郎>
バカが武器

日本唐揚協会の更に詳しいインタビューも掲載

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