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【佐藤琢磨インタビュー】インディジャパンでは完全燃焼したい!

インディ参戦2年目の今シーズン、抜群の存在感を見せる佐藤琢磨が最後のもてぎで活躍を誓う!

◆インディ日本代表・佐藤琢磨(KV Racing Technology-Lotus)

今年限りで14年間の北米トップフォーミュラ開催に幕を下ろすツインリンクもてぎ。佐藤琢磨が狙うは、最初で最後の“もてぎロードコース決戦”での有終Vだ!

佐藤琢磨――まず、インディジャパンの2週間後に同じツインリンクもてぎで行われるモトGP日本グランプリの参戦ライダーたちが原発事故による放射能汚染の影響を不安視して開催中止を訴えていますが、インディカーのドライバーからは心配する声は上がっていませんか?

琢磨 インディでも見えないものに対する不安はあるようです。それは僕も一緒。モトGPのように署名を集めるなど正式なアクションには至ってないけど、情報不足による不安から「どうなの?」って声は確かにあります。だから、今回の一時帰国で栃木やもてぎの放射能データを集め、アメリカに持ち帰ってドライバーズミーティングなどで報告して不安を取り除こうと思っています。

――さて、参戦2年目の今シーズン。9戦終わってシングルフィニッシュ4回。第4戦サンパウロでは優勝目前でしたし、第8戦アイオワでは日本人ドライバー初のポールポジション獲得。去年とは段違いですね。

琢磨 去年は行く先々の開催地もコースも初めてで、シリーズ自体のこともわかってなくて、何もかもが手探りで、毎戦毎戦追いかけるだけで大変でした。今年は去年1年間経験した分、開幕戦から落ち着いて余裕を持って取り組めています。チームとも2年目で信頼関係も理解度も深まってきたので、そのあたりが少しずつ今年のパフォーマンスに表れてきていると思います。ただ、自分としてはまだ全然納得できてないですけどね。

――もうひとつ去年と違う点では、チャンピオン経験のあるトニー・カナーン(ブラジル)がチームに加入したことは、やはり大きな力になってますか?

琢磨 すごく大きいと思います。彼は14年にわたるレースキャリアを持ち、優勝やポールポジションはもちろん、シリーズチャンピオンも獲得しているトップドライバー。そんな彼と同じチームで走るのはすごく刺激的だし、いい経験になっています。彼はコースはもちろん、マシンについても非常に多くの知識を持っていて、優勝したときの“いい状態のマシン”を知っている。

 僕が知っているマシンはKVレーシング・テクノロジー・ロータスの車体1つだけ。その限られた知識のなかでなら「今日のマシンの状態はいいのか、悪いのか?」という比較はできますが、その状態が他のチームのマシンと比較したときにどうか?という相対的な評価まではわからない。そこにトニーが来てくれたおかげで、今まで想像もし得なかった世界が見えて、あたらなアプローチができている。僕を含め、チーム全体の知識が深まっているのを感じています。

――初優勝に向けて、まだ足りないものは?

琢磨 インディカーの世界は非常にコンペティティブで、トップは1万分の1秒の争いをしている。だから、マシン、ドライバー、レース戦略などすべてが揃わないと勝てない。でもポジティブな要素も見えてきているし、ここまでいくつか高いポテンシャルを見せることはできたので、それをミスなくしっかりまとめて結果につなげたい。どんな環境のなかでも常に強く戦えるクルマとストラテジー、そして自分自身と走りを心がけて、決勝自己ベストを一段ずつ上げていきたいですね。

――インディジャパンが今年限りになると聞いたときは?

琢磨 正直、すごくショックでした。インディカーで今後キャリアを積むなかで、数年計画でインディジャパンを盛り上げていきたいと考えていたので残念ですね。

⇒後編では「シーズン後半戦に向けての抱負とインディジャパンへの決意表明」を掲載


【インディジャパン ザ ファイナル】
9月18日(日)決勝(63周) ツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)
もてぎのオーバルで1998年から開催されてきたアメリカントップフォーミュラレースも14年目の今年で幕を閉じる。最後はロードコースでの初開催。事前テストはなく、全員がイコールコンディションのなか、ロードコースを得意とする佐藤琢磨にとってチャンスは大きく、初優勝に期待がかかる!
◆チケット発売中!
http://www.twinring.jp/indyjapan/

撮影/山川修一(本誌)

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