寄席の世界で粋な客になる方法
何げなくやっていることが実は嫌われる原因になっていた……なんてのは、職場でも男女間でもよくあること。それはお店とお客の関係でも同様だ。クレーマーや明らかな迷惑行為は別にして、店側から見た[好かれる客/嫌われる客]の“ありがち言動”を、各業種のプロに聞いてみた!
◆ちょっと敷居の高い場所で[スマートな客]に見られるには?
【寄席】
「寄席は庶民の娯楽。寄席の空気、空間に溶け込んで楽しんでいただけることが一番」と、新宿末廣亭の林美也子取締役。笑ってくれる客が最高かと思いきや、「つまらなかったら無理して笑っていただくことはないですよ。それも寄席の醍醐味であり、芸人を育てるわけですから」
ただし、ヤジやブーイングはNG。好きな芸人に差し入れでも……と楽屋を訪ねるのも無粋だ。「それなら受付にご祝儀を包んで預けたりするとカッコいい。手紙を置いていくとか、出待ちもいいと思いますよ」という。
一方、漫才師の浮世亭とんぼ氏は「本気か冗談か、たまに『待ってました!』と声をかけてくれる人がいるんですが、ほかに大先輩方がいるものですから、うれしいより恐縮しちゃいます」と証言。声援も空気を読むのが大切なのね。
取材・文/石島律子 漆原直行 昌谷大介(A4studio)
イラスト/花小金井正幸
― プロが回答した[好かれる客/嫌われる客]白書【13】 ―
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