風俗レビュアーたちは全国組織化されていた
いいモノを求め、あるいは“ハズレ”を引かないため、参考になるのがネットのレビュー。が、誰もが“発信”できるゆえ、読むに値する情報の選別は大変!? そこで各界のプロもチェックする熱量高い素人レビューを紹介。レビュー事情は業界の鏡でもあった!?
【風俗】本音と建前の世界で個人レビューは成立しにくいが……
男の性的嗜好は千差マン別。風俗情報誌『月刊MAN-ZOKU』編集長の丹田勇人氏も「本音と建前がある業界で、個人の風俗レビューは成立しにくい」と語る。ただ、「使える見方もある」とも。
「風俗のヘビーユーザーはプレイ内容にこだわります。でも、匿名カルチャーで主観的感想が多いから、一つのレビューだけで評価は難しい。悪評が書かれることが多い2ちゃんねるのピンク板や、風俗の体験投稿サイトにある情報の複数をフィルターにして合致していた情報は真実、と読み解けます」
その有効なフィルターの一つとして丹田氏が挙げたのが、老舗の『日本ピンサロ研究会』だ。
「全国のヘルス、デリヘルなどの体験投稿を掲載。受付の雰囲気からプレイの時系列を淡々と伝える書き口は、昔の風俗情報誌みたいな古き良き伝統を思わせます」
で、気になる嬢の外見は……。
「お店のサイトで顔出しNGなのに、なぜか個人のブログに写メをアップしているコも多い。これで“パネマジ”も見抜けますよ」
<素人ネットレビュアー>
【日本ピンサロ研究会】数の力を利用し全国津々浦々の風俗店をレビュー
●HP:http://pinsalo.info/pink.htm
’97年12月に開設。現在、368人の会員が日本全国の風俗リポートを投稿。同時に、風俗関連法規やぼったくり対策などの調査リポートも掲載する。「私は40前半ですが、風俗は時間内の擬似恋愛ができて最高。会員になる前から風俗好きでしたが、最近は皆さんと合同調査などで全国へ行く機会が増え楽しいですね」(会員takezouさん)というように、会員同士の交流も盛ん。現会長のKENさんに話を聞いた。
「初代管理人のSailorさんが、『くだらないことを真面目に追求しよう』と開設したのが始まりです。研究会という組織にしたのは、やはり業界の方にも耳を傾けてもらうには人数・内容の多寡が非常に大きいと考えたため。風俗体験は十人十色なので、会員は随時募集しており、国民の三大義務を果たしている希望者ならば基本誰でも受け入れています。お店批判はしても、当該風俗嬢の特定に繋がる情報は書かないようには気をつけています。また、ある程度主観が入ってしまいますが、会員さんには事実の羅列に努めるようお願いしています」
【丹田勇人氏】
おなじみの風俗情報誌『月刊MAN-ZOKU』編集長。昨年春に編集長に就任。入稿前にはマニア系の店のエグい写真ブログを鑑賞し、「みんな頑張ってる」と英気をもらうとか
― プロが論評[素人ネットレビュー]は凄いのか?【6】 ―
この特集の前回記事
ハッシュタグ