古墳ブーム到来!? “最初で最後”のキトラ古墳石室公開にファンが殺到
「古墳にコーフン協会」が設立された。同協会の会長を務めるブルース歌手、まりこふんさんはこう語る。
「これまでは考古学的な興味を持った男性が多かったのですが、最近はもっと気軽な感じで古墳を訪れる女性が増えてきたようです。私自身、『前方後円墳のくびれの形がカワイイ。この目で確かめたい』というところから古墳の世界にハマりました。
古墳ってすごく個性豊かなんです。一般的には前方後円墳のイメージが強いですけど、円墳、方墳、双方中円墳とか六角墳、八角墳などいろいろあります。形だけじゃなくて、大きさも高さも、ロケーションもいろいろ。実は東京都内にもたくさん古墳があります。特に多摩川沿いは古墳だらけで、等々力(世田谷区)には『野毛大塚古墳』という立派な古墳があります。東京タワーのすぐ近く、芝公園内にも『芝丸山古墳』がありますし、代官山にも上野公園の中にも古墳があるんです。
全国にある古墳の数は約16万基と言われています。最近もどんどん新しい古墳が見つかっています。『地域名』と『古墳』でネット検索するとたいがい出てきますよ」
とはいえ、学生時代から歴史の成績は散々で、なんて人は二の足を踏んでしまいそうなものだが……。
「歴史の知識なんて特に必要ありません。行くだけで元気になる“古墳浴”をオススメします」と語るのは、「古墳にコーフン協会」理事長の伊藤壮さん。
「古代人は、環境のいい土地を選んで古墳を建てました。静かな竹林が広がっていたり、川や海に臨む高台にあったり。いわば高級住宅地です。古代から多くの人がずっと住んでいた、とにかく『気持ちのいい』ところにある。そんな場所を訪れてそこの空気を吸い、古代の人たちが眺めていた景色をイメージする。そうすると、自然と心が落ち着くんです」(伊藤さん)
地上から攻めて古墳を取り巻く環境に溶け込むのもいいし、こんな楽しみ方もある。
「前方後円墳のくびれた部分を、上から見た形を想像しながらたどっていくのが大好き」と語るまりこふんさんが、今年7月には伊藤さんとともに体験してきた「空からの古墳めぐり」だ。
「八尾空港(大阪府)発のセスナ遊覧飛行(http://dai1air.com/osakanrcourse.html)に、仁徳天皇の墓といわれる『大仙古墳』を見られるコースがあるんです。堺市役所の21階展望ロビーから観ても納得できなかったのですが、やっと満足できました。『仁徳見るなら八尾空港』です。ほかの古墳と組み合わせてコースアレンジしてもらうことも可能です」(まりこふんさん)
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=482752
今年2月には卑弥呼の墓との説がある箸墓古墳(奈良県桜井市)に研究者が初めて調査に入り、大きな話題となった。その時まりこふんさんはNHK「ニュースウォッチ9」のインタビューを受け、急遽「箸墓古墳の歌~卑弥呼☆Shining Star~」を作曲。この曲が全国に放送された。
まりこふんさんは定期的に「古墳にコーフンナイト」「コジフン!」などの古墳イベントを開催し、立ち見客が出るほどの盛況ぶり。また、ウルフルズのリーダー、ウルフルケイスケさんらとともに古墳ブルースアルバムを制作中で、年内にも発売予定とのこと。協会では「まりこふんと行くナマこふん」という古墳ツアーも企画中だ。
さらに「古墳Tシャツ」をはじめ、「古墳靴下」「古墳ふろしき」「古墳鍋つかみ」など、古墳関連グッズも増えている。なかでも人気急上昇中なのは「古墳クッション」。奈良の椅子職人であるフクトククニヲさんが一つひとつ手作りしているため、注文が殺到して生産が追いつかないという。
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そんな盛り上がる古墳ファンたちを、さらにコーフンさせる事態が訪れた。
「キトラ古墳(奈良県明日香村)の石室が一般公開されることになったんです。高松塚古墳と同じく四神の壁画が見つかり話題になった古墳です。公開後は埋め戻されることになっているので、最初で最後のチャンスなんです!」(伊藤さん)
公開期間は8月18~25日の8日間で、1日約400人限定。応募はWebか往復葉書で(http://www.takamatsuzuka-hekiga.jp/)。多くの古墳ファンが殺到し、抽選となるのは必至だ。 <取材・文/北村土龍>
●古墳にコーフン協会:http://kofun.jp/
●まりこふん♪のブログ:http://marikofun.cocolog-nifty.com/
●古墳にコーフンナイト:http://www.ustream.tv/recorded/32944011/
●コジフン!:https://ja-jp.facebook.com/COJIFUN」
古墳ブームが全国的に進行していることをご存知だろうか? 特に、女性の古墳ファンが急増中だという。今年1月には、古墳をカジュアルに楽しむ方法を広めようと
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