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日産ノートオーラはベンツのCクラスより乗り心地がいい!国産ハイブリッドカーの底力

石炭で走るEVを買うぐらいなら、ガソリンで走るハイブリッドカー!

 報道を見ていると「近い将来クルマはEV(電気自動車)一択!」な雰囲気が漂っていますが、果たしてそうでしょうか? カーボンニュートラルの実現にはEVじゃないといけないんでしょうか? EVって電気で動きますよね? その電気ってどうやって作るんですかね? 画期的な電池が開発されたとしても、日本では発電の問題を解決しないと難しい気もしますけど……。
オートクラブ

NOTE AURA

永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信(流し撮り職人)=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

ハイブリッドカー王国の住人へ!

 相変わらず日本では、EV熱がサッパリ盛り上がらない。日産の新型EV「アリア」は、6月の発表から6800台の受注があったと言うが、まだ納車も始まってないしブームには程遠い。  思えばイギリスでのCOP26では、石炭が集団リンチを受けた。日本の電力の3割は石炭火力発電だ。2030年でも最低2割は残る。ジョンソン英首相の言に従えば、「日本のEVは石炭で走るから禁止!」ということになる。  その点ハイブリッドカーは安心だ。なにしろガソリンで走るんだから! 日本人はそこまで考えて、「EVよりもハイブリッドを好んでいるのだ!」ということにしておこう。  世界初の量産EV「リーフ」を生んだ日産は、EVの世界的草分けだが、その日産でも、EVより「eパワー」という名のハイブリッドカーが圧倒的に売れている。ヨーロッパや一部アメリカでは、2035年以降、ハイブリッドカーも禁止されてEVオンリーになるが、日本はもちろんのこと、残る多くの地域では、禁止になる予定はない。インドや中国では、EVは7割がた石炭火力発電で走るため、ハイブリッドカーのほうが環境負荷が小さいんだから当然だろう。
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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