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医師に頼りすぎるな!「正しい健康法」を見抜く方法

我々が普段、何げなく受け止めてきた健康情報にミスリードやウソ、誤解が含まれている確率は決して低くはないという。世に流布するさまざまな健康法のカラクリを紹介してきた(https://nikkan-spa.jp/667085)が、自分でその健康法が正しいのかどうかを見抜く方法はあるものなのか。 ◆健康情報に踊らされないためには能動的な行動を  東京有明医療大学教授の川嶋朗氏はこう語る。 「まず、現代の患者さんはあまりに医師に頼りすぎています。この情報化時代ですから、『専門家が言っていたから』『あの先生がおすすめしていたから』と言って、医師の言うことを鵜呑みにするのはやめましょう。『家庭の医学』のような医学書でもいいですし、信頼の置けるネット情報でもいいから、まずはある程度自分の病気の治療法や症状を知っておくこと。場合によっては、医師がすすめる薬を飲むよりも一日30分のウォーキングや食事節制のほうがよっぽど効果がある場合もあります」  『人間ドックにだまされるな!』などの著書がある内科医の大竹真一郎氏も「公開されている医学的な裏づけのあるデータをチェックすれば、仮に医療関係者じゃなくてもウソの健康情報を見抜くことは可能」と続ける。
大竹真一郎氏

大竹真一郎氏

「何らかの健康法を実践する前には、まずエビデンスを探すことを徹底しましょう。他人の体験談や伝聞、マスコミの情報を信じるのではなく、研究機関などが発信する科学的なデータを探して、その健康法が本当に正しいのか判断することが大事です。論文を検証するとなると一般の方には難しいですが、健康食品に関しては、厚生労働省をはじめ、多数の情報提供サイトがあります。効果的だと長きにわたっていわれてきた成分について、多くの危険情報が掲載されるというケースもあります。販売中止のものや商品別の健康被害の報告事例も掲載されているので、何かを使用する前にはまずそちらを参照して、安全かどうか確認しましょう」  漫然としていると、取り返しのつかないことになるうるのが、[健康情報のカラクリ]の恐ろしいところ。その落とし穴にハマらないようにするには、まずは何より個人の意識が重要となる。 ●厚生労働省の情報サイト「食品の安全確保に関する情報」。国内で販売されている健康食品に関する最新情報(製品名やリスクなど)を発信 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/hokenkinou/index.html
厚生労働省

国内の健康被害を網羅

●独立行政法人国立栄養・健康研究所が運営する「健康食品の安全性・有効性情報」では、健康食品の基本情報から有効性まで発信している https://hfnet.nih.go.jp/
国立栄養・健康研究所

食品の有効性を調査

【大竹真一郎氏】 中野サプライントクリニック院長。TBS『駆け込みドクター』に出演中。著書に『医師が本当に実践しているツッコミ健康法』など 【川嶋朗氏】 医学博士。東京有明医療大学教授。東洋医学研究所附属クリニックで診療。著書に『逆に病気を呼び込んでいる44の健康法』など多数 取材・文/遠藤由次郎 黒田知道 藤村はるな イラスト/大ハシ正ヤ ― [健康情報のカラクリ]を暴く【6】 ―
医師が本当に実践しているツッコミ健康法

インチキ健康法のツッコミどころがスッキリ分かる!!

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