日本人は胃がん発症率が高く、認知症にはなりにくい体質!?
次から次へと、よくわからない欧米発の横文字の健康法が乱立する昨今。とりあえず健康によさそうだと思って取り入れると、実は恐ろしいことになる可能性も……? そんな”健康オタク出羽守”に警鐘を鳴らす!
人種別健康法の土台となる人種別医療は、遺伝子レベルの研究が始まってわずか20年程度だという。その中で、判明している点は何か。
「東アジア人の8~9割は耳垢が乾いていますが、このタイプは抗がん剤など、一部の薬が効きすぎる傾向にあります。東アジア人は、細胞の中に入ったさまざまな物質をなかなか追い出せず長時間働いてしまう。だから耳垢も乾いている。東南アジアや欧米人は耳垢が湿り、薬が効きにくいのでそれらの地域の薬は強い。そのため、薬の安易な個人輸入はお勧めできません」(医師の奥田昌子氏)
また、2012年の国際統計によると胃がん発症率が日本が韓国、モンゴルに次いで世界3位。これも「東アジア人は全体的に、ピロリ菌に感染しやすい遺伝子を持っているからです。菌も欧米より毒性が強い。また食事が比較的あっさりしているので、塩分で変化をつけることが多いですがこれが非常に胃に悪い」(同)。
結核菌にも感染しやすく、発症率はアメリカの4倍となっている。
他大陸との比較分析を主とする化学者の寺尾啓二氏は「角界で活躍するモンゴル人力士、ラグビー強豪のニュージーランド人に共通するのは、伝統的に羊肉食である点。筋肉増強効果のあるカルニチンを溜めておく仕組みが備わっているのです。日本人がこれに勝つには、体質に合った方法で戦略を練る必要があります」と話す。
認知症発症率が実は低かった!?日本人の体質と医療の深い関係
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