「五反田の風俗業界」が活況! 理由は品川新駅にあり
10月末、日銀が追加金融緩和を発動! しかし富める者はさらに富むばかり。アベノミクスは持たざる者には厳しかった……その一方で、我ら庶民が享受できるひそやかなバブルは訪れていた!? そんな“景気のイイ話”、局地現象の数々を追った
◆品川新駅に伴う再開発で五反田風俗業界が活況!?
JR東日本は今年6月、品川―田町駅間に新駅追加を発表。試算では13haの新規開発地区と昼間の人口10万人増ともいわれ、次なる都下大規模開発にバブル前景気の噂がささやかれている。’20年の東京オリンピックはもちろん、再開発そのものに動員される労働者を当て込んだプチバブルだ。特に、近隣エリアの格安ビジネスホテル大手のAは、今年、虎ノ門と三田駅前、さらに来年に泉岳寺駅前にも新規オープンする。顧客の奪い合いはすでに始まっているといえそうだ。
そんななか、五反田の風俗店グループ社長は「ホテルよりもレンタルルーム需要が増える。開発にあたる労働者とか、風俗目当ての男性客が流れてくるでしょう。特に五反田は風俗店舗に比べ宿泊(プレイ)施設が少ないのでチャンスですよ」と話す。
億単位の資金が必要になるラブホテルに比べ、レンタルルームはラブホほど申請に手こずらず、何より投資を抑えられる。現在2つのレンタルルームを準備中だという同社長は「それぞれ6室規模、初期投資は敷金が400万円で内装は400万~500万円(主にBOXシャワーと水回り)、それに備品100万円と全部で1000万円弱。フル回転して年間利益は風俗店とは別に1件5000円程度。物件の様子を見て増やしていきたいね」と皮算用を弾く。
実際に、スケルトン物件の賃料が2週間後には5割もはね上がっていた例もあるという。ある内装業者も、オリンピック招致決定から五反田、新橋エリアの発注が増え「年末は仕事が埋まっている」と話す。
風俗、レンタルルーム以外のバブルが起きる可能性も十分だ。
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