列車発着時しかホームに入れないモグラ駅、駅舎が傾いてみえる駅とは?
―[シリーズ・駅]―
駅舎が独創的な形をしていたり、ちょっと変わった場所にあったりと全国各地に点在するおもしろ駅。ここでは筆者が実際に訪れた駅の中から厳選したユニークな駅を紹介したい。
駅舎が傾いているように見える
山間に架かる秘境の鉄橋駅
次に紹介するJR土讃線の土佐北川駅(高知県大豊町)は、鉄橋の中にある駅。川の上にホームが設置されている駅は、東大島駅(都営新宿線。東京都江戸川区・江東区)や武庫川駅(阪神電鉄。兵庫県尼崎市・西宮市)など都市部にもあり、そこまで珍しいわけではない。だが、鉄橋に覆われる形で島式のホームがあり、それも渓谷に架かる橋の上というのは珍しい。
土佐北川駅は四方を山に囲まれた秘境駅で、停車するのは上下線ともに普通列車が1日5本ずつ(※2020年春のダイヤ改正後時点)。朝の列車を逃すと次の列車まで6時間半~7時間半待たなければならず、列車を乗り継いで行くのはなかなか大変だ。
高知市と高松市を結ぶ国道32号が並行して走っているので交通量は意外と多いが、近くに集落はおろかコンビニやガソリンスタンドも見当たらない。ただ、そんな山奥にもかかわらず、駅入口の階段のそばに『駅前食堂』なるお店がポツンと一軒家状態で営業している。哀愁と旅情が漂う田舎の食堂といった趣で、いかにも『孤独のグルメ』に出てきそうな感じだ。
地元の山菜や自家栽培の野菜などを使った郷土料理やと味がよく染みたおでんが名物で、四国ではツーリングやドライブ中に立ち寄る人気スポットにもなっている。
目の前の川も見事な渓流で、景色を眺めているだけで癒される。途中下車するだけの価値がある場所だ。
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フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。
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