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イチロー選手の父、チチローさんが語るユニーク子育て法に共感【コラムニスト・木村和久】

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その90 ―


イチロー選手の父、チチローさんが語るユニーク子育て法に共感【コラムニスト・木村和久】 イチロー選手が、来年もマーリンズのユニフォームを着るようで、世界的大記録達成がすこぶる楽しみな、来シーズンになりそうです。

 そんなわけで、どうしてこんな偉大な選手が生まれたか?それはお父さんのチチローこと、鈴木宣之さんのユニークな教育方法によるところが大きいと思う。過去にお父さんにインタビューをしたことがあるので、思い出しながら、そのイチロー選手の教育方法を覗いてみたい。

 お父さんが学校帰り、毎日イチロー少年とキャッチボールしてあげてたのは有名な話である。会社が近所で、時間が自由になる立ち場だったお父さんは、息子が小学校から帰ると、すぐさまキャッチボール。それを延々やり続け、近所からは一風変わった親子に見えたそうだ。でもイチロー少年が野球をやりたい、将来はなんの根拠もないけど、プロ野球選手になるんだという夢を、そのままストレートに受け止め、例え子供のたわごとだと思っても、懇切丁寧につきあったことが凄すぎる。

 お父さんは、イチロー少年だけ可愛がり過ぎ、ほかの兄弟に対して申し訳ないと言っていた。その時、イチロー選手が沢山稼いで、一族が潤ったから、ほかの兄弟の皆さんも、気にしてないですよ的なことを喋ったが、経済的にはそうだけど、愛情的には、もう溺愛し過ぎだもの。

 イチロー少年が野球の練習で疲れて帰ってくると、お父さんは眠りにつくまで、足をひたすらマッサージ、これはなかなか出来ることじゃない。彼の成長がなりより楽しみなのだ。中学に入って、部活で野球をやりだすと、今度はお父さんがバックネットで観戦をする。しかし、多感な中学生のイチロー少年は、恥ずかしいから来ないでと言う。お父さんは楽しみを奪われて、凄くショックを受ける。けどイチロー少年は、落ち込んでいるお父さんを見て、後日、練習を見に来てもいいよと言ったそうだ。

 お父さんはイチロー少年に甘い。食べ物の好き嫌いも、好きなものだけ食べなさいと言ったそうだ。それは将来的に偏食は減るから、子供の時、無理やり食べなくてもいい。むしろ、どんどん好きなものを食べて、体作りをする方が大事だという。

 この話を聞いてまさにそう思った。キムラ少年の家では、毎日煮干しからダシを取った味噌汁を飲まされたが、これが苦くてまずくて、嫌いだった。あまりいい煮干しを使ってたわけでもなく、煮干しから内臓を取り除くなんてこともしないから、子供には苦く感じたのだろう。味噌汁が苦手なおかげで、毎日の食事が苦痛だった。味噌汁が出ない、ナポリタンやカレーが凄く楽しみで。実は小学校までは、体が細くて育ちが悪かった。ロクにゴハンを食べなかったらで、あ~お父さんがチチローだったら、もっとごっつい体になったのにと、思ったものです。

 そんなわけでお父さんの、好きなことをやらせて、どんどん成長させる教育は見事成功した。イチロー選手は、お昼は毎日奥さんの作ったカレーを食べてた時期があった。そしてクルマの運転中、同じ音楽を繰り返し聞くという。そういう単純作業を楽しく継続する力は、お父さんと延々やった、キャッチボールのおかげではないかと思う。

木村和久

木村和久

 好きなことをさせる親に、好きなことしかしない息子。ほんと偉大なる親子ですね~。親の愛情を一身に受けて、才能を開花させたイチロー選手、やはりお父さんが、いなかったら、こうはならなかったと思いますね。

■木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦

トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』




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