LINEスタンプ世界3か国で1位獲得! 静岡ローカル発の「パンパカパンツ」が日本、そして世界市場をも掴んだワケ
2008年に静岡放送でスタートしたアニメ「パンパカパンツ」。2013年にリリースしたLINEスタンプは、ローカルキャラながら国内ダウンロードランキング1位を獲得。今や第8弾まで続く人気シリーズとなっている(2015年3月10日現在)。
その勢いは国内でとどまるところを知らず、台湾やアメリカでもダウンロードランキング1位を獲得しているほどの人気ぶりだ。
前回のインタビュー記事に続き、第二弾ではクリエイターズスタンプの登場が公式スタンプにもたらした影響、海外市場での戦い方、他に埋もれずにキャラクターが生き残る方法などについてDLEのアニメ監督べんぴねこ氏とプロデューサー水戸崇雄氏に話を聞いた。
――前回、パンパカパンツが思い切った動きをできる背景として、社内の自由度の高さを挙げられていましたが、他に何か理由はありますか?
べんぴ:個人的には、2014年のクリエイターズスタンプ登場時に大きな心境の変化が起きましたね。それまで、公式スタンプの多くが決まりきった動きをして、どこかカチッとしていたんです。
なので、クリエイターズスタンプのカオス感に衝撃を受けたんですよ。スタンプをつくっている身としては、えっ!こんなのもアリなの?って。しかもこれって全部アニメーターでも何でもない民間人が自由にやっているのか!とさらに衝撃を受けました。
――なるほど。
べんぴ:当時の僕は山のようにあるクリエイターズスタンプの中から面白いスタンプを探すのが好きだったんです。なかでも衝撃だったのが「あいうえおかるた」というスタンプ。その中に「ありくいだ逃げろ」というスタンプがあるんですよ。これ、実際に使えるかと言えば絶対使えないんですけど、そんなことより「これ、作っていいんだ!」と思ったんです。
――スタンプとしてありなんだと思ったんですね。
べんぴ:そうです。これと同じようなことをパンパカパンツがやってもいいんじゃないかと思った。これまでの公式スタンプでは絶対に見なかった動きをさせようと決めたんです。
――それで実際に取りかかったのが?
べんぴ:動くスタンプシリーズの第一弾。取りかかった時に、やぐらに乗ってパンパカくんがふんどしでヒラヒラしている動きと、無意味なダンスを提案したんです。
⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1084631
一体、ローカルキャラがヒットした背景には何があるのか。
2014年、クリエイターズスタンプ登場の衝撃
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