ストーンコールド“AUSTIN3:16”生誕!――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第229回(1996年編)
それがプロレス史に残る歴史的なワンシーンだったことに――ライブの観客もPPV視聴者も、そしてバックステージにいたレスラー仲間たちさえも――ほとんどだれも気がつかなかった。
“ストーンコールド”スティーブ・オースチンは、インタビュアーのドク・ヘンドリクス(マイケル・ヘイズ)が差し出したマイクに向かって「“オースチン3.16”、ジェーク“ザ・スネーク”ロバーツをこてんぱんにしてやったぜI just whipped his ass」とまくし立てた。
“3.16”(スリー・シックスティーン)とは、どうやら新約聖書の“3章16節”を意味していた。
WWEの6.23PPV“キング・オブ・ザ・リング”(1996年6月23日、ウィスコンシン州ミルウォーキー、ザ・メッカ=観衆1万3000人)は、この年からスタートしたPPV年間12大会スケジュールの折り返し地点。ショーン・マイケルズを新しい主役としたポスト“レッスルマニア12”路線の第3弾だった。
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