自分らしく生きるためにルフィのように仲間を見つけよう<魂が燃えるビジネス>
―[魂が燃えるメモ/佐々木]―
いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるビジネス」とは何か? そのヒントをつづる連載第41回
いつもと同じ店、いつもと同じ友人、いつもと同じ話。今までは何の疑問も抱かなかったのに、ある日突然、それが退屈になる瞬間が私達にはやってきます。それは自己啓発へと動き出した瞬間です。
「自分は本当にこのままでいいのだろうか?」という問いかけが何度も脳裏をよぎるようになり、「変化」「成長」「意味」「目標」「自分らしさ」といった言葉が、生活の中で目に付き始めます。
そんな時に手を取るのが、いわゆる自己啓発書です。世の中にはすでに同じ疑問を抱き、流されるのをやめて、自分らしく生きようとした人間がたくさんいます。そんな彼らが残した言葉は、「やっぱり私は間違ってなかったんだ」という思いを強くしてくれます。
そのまま成功や実現へと一直線に進めるならば、何の苦労もありません。しかし、そう一筋縄にはいかないのが現実です。自己啓発書を閉じて、いざ現実で行動しようとすると、理想とのギャップに苦しみます。
「目標を設定しろ」
「優先順位を決めろ」
「誘惑を断ち切れ」
自己啓発書に書いてある項目を実践しても、なかなか長続きしません。目標は色褪せ、誘惑に流され、優先順位が守れず、自分の不甲斐なさに呆れかえり、いつしか自分らしく生きることへの期待を失います。
これは一回きりの出来事ではありません。「自分にはそんな価値がない」と諦め、そしてまた「今度こそは!」と奮起する。この往復運動は何度となく繰り返されます。
そして、この「理想と現実の行ったり来たり」を突破するのに必要なのが、仲間の存在です。自分と似た感性を有し、自分の考えに感動してもらえて、相手の発言にも感動できる。これまでの友人とはできなかった、心の底から活力が湧き上がるような話ができる。そんな相手とのやりとりを通して、「こうしたい」という理想に、「じゃあ、こうしよう」という具体的な形が生まれます。
仲間は自分と同じ職業とは限りません。仲間といえば漫画「ワンピース」が有名ですが、主人公ルフィの周りには戦闘員、航海士、狙撃手、コック、船医、考古学者、船大工、音楽家など様々な職種の人間が集まっています。
また、パリには「カフェ・ド・フロール」という伝説的なカフェがあります。サルトル、ピカソ、ヘミングウェイ、エディット・ピアフといった時代を作り上げた哲学者、画家、作家、歌手たちがそこに集まったそうです。彼らはお互いに共感し、また対立する中で、自分が発信するメッセージを見つけていったのだと思います。
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コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中
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